Ⅰ歴代

[ 1 ]

1:1 アダム、セツ、エノシュ、

1:2 ケナン、マハラルエル、ヤレデ、

1:3 エノク、メトシェラ、レメク、

1:4 ノア、セム、ハム、それにヤフェテ。

1:5 ヤフェテの子らはゴメル、マゴグ、マダイ、ヤワン、トバル、メシェク、ティラス。

1:6 ゴメルの子らはアシュケナズ、ディファテ、トガルマ。

1:7 ヤワンの子らはエリシャ、タルシシュ、キティム、ロダニム。

1:8 ハムの子らはクシュ、ミツライム、プテ、カナン。

1:9 クシュの子らはセバ、ハビラ、サブタ、ラアマ、サブテカ。ラアマの子らはシェバ、デダン。

1:10 このクシュがニムロデを生んだ。ニムロデは地上で最初の勇士となった。

1:11 ミツライムが生んだのは、ルディ人、アナミム人、レハビム人、ナフトヒム人、

1:12 パテロス人、カスルヒム人、カフトル人。このカスルヒム人からペリシテ人が出た。

1:13 カナンが生んだのは、長子シドン、ヒッタイト、

1:14 エブス人、アモリ人、ギルガシ人、

1:15 ヒビ人、アルキ人、シニ人、

1:16 アルワデ人、ツェマリ人、ハマテ人。

1:17 セムの子らは、エラム、アッシュル、アルパクシャデ、ルデ、アラム、ウツ、フル、ゲテル、メシェク。

1:18 アルパクシャデはシェラフを生み、シェラフはエベルを生んだ。

1:19 エベルには二人の息子が生まれ、一人の名はペレグであった。その時代に地が分けられたからである。彼の兄弟の名はヨクタンであった。

1:20 ヨクタンが生んだのは、アルモダデ、シェレフ、ハツァルマベテ、エラフ、

1:21 ハドラム、ウザル、ディクラ、

1:22 エバル、アビマエル、シェバ、

1:23 オフィル、ハビラ、ヨバブ。これらはみな、ヨクタンの子であった。

1:24 セム、アルパクシャデ、シェラフ、

1:25 エベル、ペレグ、レウ、

1:26 セルグ、ナホル、テラ、

1:27 アブラム、すなわちアブラハム。

1:28 アブラハムの子は、イサク、イシュマエル。

1:29 これは彼らの系図である。イシュマエルの長子はネバヨテ。それからケダル、アデベエル、ミブサム、

1:30 ミシュマ、ドマ、マサ、ハダド、テマ、

1:31 エトル、ナフィシュ、ケデマ。これらがイシュマエルの子である。

1:32 アブラハムの側女ケトラの子。彼女は、ジムラン、ヨクシャン、メダン、ミディアン、イシュバク、シュアハを産んだ。ヨクシャンの子は、シェバ、デダン。

1:33 ミディアンの子は、エファ、エフェル、ハノク、アビダ、エルダア。これらはみな、ケトラの子であった。

1:34 アブラハムはイサクを生んだ。イサクの子は、エサウ、イスラエル。

1:35 エサウの子は、エリファズ、レウエル、エウシュ、ヤラム、コラ。

1:36 エリファズの子は、テマン、オマル、ツェフィ、ガタム、ケナズ、そして、ティムナによるアマレク。

1:37 レウエルの子は、ナハテ、ゼラフ、シャンマ、ミザ。

1:38 セイルの子は、ロタン、ショバル、ツィブオン、アナ、ディション、エツェル、ディシャン。

1:39 ロタンの子は、ホリ、ホマム。ロタンの妹はティムナ。

1:40 ショバルの子は、アルヤン、マナハテ、エバル、シェフィ、オナム。ツィブオンの子は、アヤ、アナ。

1:41 アナの子は、ディション。ディションの子は、ハムラン、エシュバン、イテラン、ケラン。

1:42 エツェルの子は、ビルハン、ザアワン、ヤアカン。ディションの子は、ウツ、アラン。

1:43 イスラエルの子らを王が治める以前、エドムの地で王として治めた者は次のとおりである。ベオルの子ベラ。彼の町の名はディンハバであった。

1:44 ベラが死ぬと、ボツラ出身のゼラフの子ヨバブが代わりに王となった。

1:45 ヨバブが死ぬと、テマン人の地から出たフシャムが代わりに王となった。

1:46 フシャムが死ぬと、モアブの野でミディアン人を打ち破った、ベダデの子ハダドが代わりに王となった。その町の名はアウィテであった。

1:47 ハダドが死ぬと、マスレカ出身のサムラが代わりに王となった。

1:48 サムラが死ぬと、レホボテ・ハ・ナハル出身のシャウルが代わりに王となった。

1:49 シャウルが死ぬと、アクボルの子バアル・ハナンが代わりに王となった。

1:50 バアル・ハナンが死ぬと、ハダドが代わりに王となった。彼の町の名はパイであった。妻の名はメヘタブエルで、メ・ザハブの娘マテレデの娘であった。

1:51 そして、ハダドも死んだ。エドムの首長たちは、首長ティムナ、首長アルワ、首長エテテ、

1:52 首長オホリバマ、首長エラ、首長ピノン、

1:53 首長ケナズ、首長テマン、首長ミブツァル、

1:54 首長マグディエル、首長イラム。これらはエドムの首長である。

Ⅰ歴代

[ 2 ]

2:1 イスラエルの子は次のとおりである。ルベン、シメオン、レビ、ユダ、イッサカル、ゼブルン、

2:2 ダン、ヨセフ、ベニヤミン、ナフタリ、ガド、アシェル。

2:3 ユダの子はエル、オナン、シェラ。この三人は、カナンの女シュアの娘から彼に生まれた。しかし、長子エルはの目に悪しき者であったので、主が彼を殺された。

2:4 ユダの嫁タマルは彼にペレツとゼラフを産んだ。ユダの子は全部で五人。

2:5 ペレツの子は、ヘツロン、ハムル。

2:6 ゼラフの子は、ジムリ、エタン、ヘマン、カルコル、ダラで、全部で五人。

2:7 カルミの子は、聖絶の物のことで主の信頼を裏切り、イスラエルにわざわいをもたらす者となったアカル。

2:8 エタンの子は、アザルヤ。

2:9 ヘツロンの子として生まれた者は、エラフメエル、ラム、カレブ。

2:10 ラムはアミナダブを生み、アミナダブはユダ族の首長ナフションを生み、

2:11 ナフションはサルマを生み、サルマはボアズを生み、

2:12 ボアズはオベデを生み、オベデはエッサイを生んだ。

2:13 エッサイは、長子エリアブ、次男アビナダブ、三男シムア、

2:14 四男ネタンエル、五男ラダイ、

2:15 六男オツェム、七男ダビデを生んだ。

2:16 彼らの姉妹はツェルヤとアビガイル。ツェルヤの子は、アビシャイ、ヨアブ、アサエルの三人であった。

2:17 アビガイルはアマサを産んだが、アマサの父はイシュマエル人エテルであった。

2:18 ヘツロンの子カレブは、妻アズバとエリオテによって子を生んだ。その子たちは、エシェル、ショバブ、アルドン。

2:19 アズバが死んだので、カレブはエフラテを妻とした。彼女はカレブにフルを産んだ。

2:20 フルはウリを生み、ウリはベツァルエルを生んだ。

2:21 その後、ヘツロンはギルアデの父マキルの娘のところに行き、彼女を妻とした。彼は六十歳であった。彼女はヘツロンにセグブを産んだ。

2:22 セグブはヤイルを生んだ。彼はギルアデの地に二十三の町を持っていた。

2:23 ところが、ゲシュルとアラムは、その中からハボテ・ヤイル、およびケナテとそれに属する村々など六十の町を取った。これらはみな、ギルアデの父マキルの子であった。

2:24 ヘツロンがエフラテのカレブで死んだ後、ヘツロンの妻アビヤは、彼にテコアの父アシュフルを産んだ。

2:25 ヘツロンの長子エラフメエルの子は、長子ラム、ブナ、オレン、オツェム、アヒヤ。

2:26 エラフメエルには、もう一人の妻がいた。彼女の名はアタラといって、オナムの母であった。

2:27 エラフメエルの長子ラムの子は、マアツ、ヤミン、エケル。

2:28 オナムの子は、シャンマイ、ヤダ。シャンマイの子は、ナダブ、アビシュル。

2:29 アビシュルの妻の名はアビハイルで、彼女はアフバンとモリデを産んだ。

2:30 ナダブの子はセレデとアパイムで、セレデは子がないままで死んだ。

2:31 アパイムの子はイシュイ。イシュイの子はシェシャン。シェシャンの子はアフライ。

2:32 シャンマイの兄弟ヤダの子はエテルとヨナタンで、エテルは子がないままで死んだ。

2:33 ヨナタンの子はペレテとザザ。これがエラフメエルの子孫である。

2:34 シェシャンには息子がなく、娘だけであった。シェシャンにはエジプト人のしもべがいて、その名はヤルハといった。

2:35 シェシャンは彼の娘をそのしもべヤルハに妻として与えたので、彼女はアタイを産んだ。

2:36 アタイはナタンを生み、ナタンはザバデを生み、

2:37 ザバデはエフラルを生み、エフラルはオベデを生み、

2:38 オベデはエフーを生み、エフーはアザルヤを生み、

2:39 アザルヤはヘレツを生み、ヘレツはエルアサを生み、

2:40 エルアサはシスマイを生み、シスマイはシャルムを生み、

2:41 シャルムはエカムヤを生み、エカムヤはエリシャマを生んだ。

2:42 エラフメエルの兄弟カレブの子は、長子メシャ。彼はジフの父であった。ヘブロンの父マレシャの子。

2:43 ヘブロンの子は、コラ、タプアハ、レケム、シェマ。

2:44 シェマは、ヨルコアムの父ラハムを生み、レケムはシャンマイを生んだ。

2:45 シャンマイの子はマオン。マオンはベテ・ツルの父であった。

2:46 カレブの側女エファは、ハラン、モツァ、ガゼズを産んだ。ハランはガゼズを生んだ。

2:47 ヤフダイの子は、レゲム、ヨタム、ゲシャン、ペレテ、エファ、シャアフ。

2:48 カレブの側女マアカは、シェベルとティルハナを産み、

2:49 マデマナの父シャアフと、マクベナの父でありギブアの父であるシェワを産んだ。カレブの娘はアクサであった。

2:50 カレブの子孫は次のとおりである。エフラテによる長子フルの子は、キルヤテ・エアリムの父ショバル、

2:51 ベツレヘムの父サルマ、ベテ・ガデルの父ハレフ。

2:52 キルヤテ・エアリムの父ショバルの子は、ハ・ロエ、メヌホテ人の半分。

2:53 キルヤテ・エアリムの諸氏族は、エテル人、プテ人、シュマ人、ミシュラ人で、彼らの中からツォルア人とエシュタオル人が出た。

2:54 サルマの子孫は、ベツレヘム、ネトファ人、アテロテ・ベテ・ヨアブ、マナハテ人の半氏族、ツォルア人。

2:55 ヤベツに住んでいた書記の諸氏族のティルアテ人、シムア人、スカテ人。彼らはレカブ家の父祖ハマテから出たケニ人である。

Ⅰ歴代

[ 3 ]

3:1 ヘブロンで生まれたダビデの子は次のとおりである。長子はイズレエル人アヒノアムによるアムノン。次男はカルメル人アビガイルによるダニエル。

3:2 三男はゲシュルの王タルマイの娘マアカの子アブサロム。四男はハギテの子アドニヤ。

3:3 五男はアビタルによるシェファテヤ。六男はダビデの妻エグラによるイテレアム。

3:4 六人の子がヘブロンで生まれた。ダビデはそこで七年六か月王であり、エルサレムで三十三年間王であった。

3:5 エルサレムで彼に生まれた者は次のとおりである。シャムア、ショバブ、ナタン、ソロモン。この四人はアンミエルの娘バテ・シュアによる子である。

3:6 またイブハル、エリシャマ、エリフェレテ、

3:7 ノガハ、ネフェグ、ヤフィア、

3:8 エリシャマ、エルヤダ、エリフェレテの九人。

3:9 みなダビデの子であるが、ほかに側女たちの子もあり、タマルは彼らの姉妹であった。

3:10 ソロモンの子はレハブアム。その子はアビヤ、その子はアサ、その子はヨシャファテ、

3:11 その子はヨラム、その子はアハズヤ、その子はヨアシュ、

3:12 その子はアマツヤ、その子はアザルヤ、その子はヨタム、

3:13 その子はアハズ、その子はヒゼキヤ、その子はマナセ、

3:14 その子はアモン、その子はヨシヤ。

3:15 ヨシヤの子は、長子ヨハナン、次男エホヤキム、三男ゼデキヤ、四男シャルム。

3:16 エホヤキムの子孫は、その子エコンヤ、その子ゼデキヤ。

3:17 捕らわれ人エコンヤの子は、その子シェアルティエル、

3:18 マルキラム、ペダヤ、シェンアツァル、エカムヤ、ホシャマ、ネダブヤ。

3:19 ペダヤの子は、ゼルバベル、シムイ。ゼルバベルの子は、メシュラム、ハナンヤ、彼らの姉妹シェロミテ。

3:20 それにハシュバ、オヘル、ベレクヤ、ハサデヤ、ユシャブ・ヘセデの五人。

3:21 ハナンヤの子は、ペラテヤ、エシャヤ、レファヤの子ら、アルナンの子ら、オバデヤの子ら、シェカンヤの子ら。

3:22 シェカンヤの子は、シェマヤと、その子である、ハトシュ、イグアル、バリアハ、ネアルヤ、シャファテの六人。

3:23 ネアルヤの子は、エルヨエナイ、ヒゼキヤ、アズリカムの三人。

3:24 エルヨエナイの子は、ホダウヤ、エルヤシブ、ペラヤ、アクブ、ヨハナン、デラヤ、アナニの七人。

Ⅰ歴代

[ 4 ]

4:1 ユダの子は、ペレツ、ヘツロン、カルミ、フル、ショバル。

4:2 ショバルの子レアヤはヤハテを生み、ヤハテはアフマイとラハデを生んだ。これらはツォルア人の諸氏族である。

4:3 エタムの父の子は次のとおりである。イズレエル、イシュマ、イデバシュ。彼らの姉妹の名はハツレルポニ。

4:4 ゲドルの父ペヌエルとフシャの父エゼル。これらがベツレヘムの父、エフラテの長子フルの子である。

4:5 テコアの父アシュフルには二人の妻、ヘルアとナアラがいた。

4:6 ナアラは彼に、アフザム、ヘフェル、テメニ、アハシュタリを産んだ。これらがナアラの子である。

4:7 ヘルアの子は、ツェレテ、ツォハル、エテナン。

4:8 コツは、アヌブ、ツォベバ、それにハルムの子アハルヘルの諸氏族を生んだ。

4:9 ヤベツは彼の兄弟たちの中で最も重んじられた。彼の母は、「私が痛みのうちにこの子を産んだから」と言って、彼にヤベツという名をつけていた。

4:10 ヤベツはイスラエルの神に呼び求めて言った。「私を大いに祝福し、私の地境を広げてくださいますように。御手が私とともにあってわざわいから遠ざけ、私が痛みを覚えることのないようにしてください。」神は彼の願ったことをかなえられた。

4:11 シュハの兄弟ケルブはメヒルを生んだ。メヒルはエシュトンの父であった。

4:12 エシュトンは、ベテ・ラファ、パセアハ、イル・ナハシュの父テヒナを生んだ。これらはレカの人々である。

4:13 ケナズの子はオテニエルとセラヤ。オテニエルの子はハタテとメオノタイ。

4:14 メオノタイはオフラを生み、セラヤはゲ・ハラシムの父ヨアブを生んだ。彼らは職人であった。

4:15 エフンネの子カレブの子は、イル、エラ、ナアム。エラの子はケナズ。

4:16 エハレルエルの子は、ジフ、ジファ、ティルヤ、アサルエル。

4:17 エズラの子は、エテル、メレデ、エフェル、ヤロン。メレデの妻は身ごもって、ミリアムとシャンマイとエシュテモアの父イシュバフを産んだ。

4:18 ──メレデのユダ人の妻は、ゲドルの父ヤレデ、ソコの父ヘベル、ザノアハの父エクティエルを産んだ──これらはメレデが妻としたファラオの娘ビテヤの子であった。

4:19 ナハムの姉妹、ホディヤの妻の子は、ガルミ人ケイラの父とマアカ人エシュテモア。

4:20 シモンの子は、アムノン、リンナ、ベン・ハナン、ティロン。イシュイの子は、ゾヘテ、ベン・ゾヘテ。

4:21 ユダの子シェラの子孫は、レカの父エル、マレシャの父ラアダ、ベテ・アシュベアで亜麻布業を営む家の氏族、

4:22 モアブとヤシュビ・ラヘムを治めたヨキム、コゼバの人々、ヨアシュ、サラフ。この記録は古い。

4:23 彼らは陶器師で、ネタイムとゲデラの住民であり、王の仕事をするため、王とともにそこに住んだ。

4:24 シメオンの子は、ネムエル、ヤミン、ヤリブ、ゼラフ、シャウル。

4:25 シャウルの子はシャルム、その子はミブサム、その子はミシュマ。

4:26 ミシュマの子孫は、その子ハムエル、その子はザクル、その子はシムイ。

4:27 シムイには十六人の息子と、六人の娘がいたが、彼の兄弟たちの子は多くなかった。彼らの全氏族は、ユダの子らほどには多くならなかった。

4:28 彼らが住んだのは、ベエル・シェバ、モラダ、ハツァル・シュアル、

4:29 ビルハ、エツェム、トラデ、

4:30 ベトエル、ホルマ、ツィクラグ、

4:31 ベテ・マルカボテ、ハツァル・スシム、ベテ・ビルイ、シャアライムである。これらはダビデの治世に至るまで、彼らの町々であった。

4:32 また、彼らの村々は、エタム、アイン、リンモン、トケン、アシャンの五つの町であり、

4:33 これらの町々の周りにあって、バアルにまで及ぶすべての村。これが彼らの居住地であり、彼らは系図に記載されていた。

4:34 メショバブ、ヤムレク、アマツヤの子ヨシャ、

4:35 ヨエル、アシエルの子セラヤの子ヨシブヤの子エフー、

4:36 エルヨエナイ、ヤアコバ、エショハヤ、アサヤ、アディエル、エシミエル、ベナヤ、

4:37 シフイの子ジザ。シフイはアロンの子、アロンはエダヤの子、エダヤはシムリの子、シムリはシェマヤの子。

4:38 ここに名前の出てくるこれらの人たちは、彼らの諸氏族の長であった。彼らの一族は大いに増えた。

4:39 彼らは、その群れのために牧場を探し求めて、ゲドルの入り口、谷の東方まで行って、

4:40 豊かな良い牧場を見つけた。その土地は広々としていて、静かで安らかだった。以前そこには、ハム系の人々が住んでいた。

4:41 ユダの王ヒゼキヤの時代に、ここに名を記された人々が来て、彼らの天幕と、そこにいたメウニム人を討ち、彼らを聖絶した。今日もそのままである。彼らはこの人々に代わってそこに住んだ。そこには、彼らの群れのために牧場があったからである。

4:42 また、彼らシメオン族のうち、五百人の人々が、イシュイの子ペラテヤ、ネアルヤ、レファヤ、ウジエルをかしらとしてセイル山に行った。

4:43 彼らは、アマレクの逃れて残っていた者を討ち、そこに住んだ。今日もそのままである。

Ⅰ歴代

[ 5 ]

5:1 イスラエルの長子ルベンの子孫。ルベンは長子であったが、父の寝床を汚したことにより、その長子の権利はイスラエルの子ヨセフの子に与えられた。それで、彼は系図には長子の権利を持つ者として記載されていない。

5:2 ユダは彼の兄弟たちの間で勢いを増し、君たる者もそこから出たが、長子の権利はヨセフのものとなった。

5:3 イスラエルの長子ルベンの子は、ハノク、パル、ヘツロン、カルミ。

5:4 ヨエルの子は、その子シェマヤ、その子ゴグ、その子シムイ、

5:5 その子ミカ、その子レアヤ、その子バアル、

5:6 その子はアッシリアの王ティグラト・ピレセルが引いて行ったベエラ。彼はルベン人の族長であった。

5:7 また、彼の兄弟たちで、氏族ごとに、生まれた順に系図に載せられた者のかしらはエイエル、次はゼカリヤ、

5:8 そしてベラ。彼はヨエルの子シェマの子アザズの子で、アロエルに住み、ネボやバアル・メオンにまで及び、

5:9 東はあの大河ユーフラテスから荒野の入り口に及ぶ地に住んだ。ギルアデの地で彼らの家畜が増えたからである。

5:10 彼らはサウルの時代にハガル人と戦いを交え、ハガル人は彼らの手によって倒れた。そこで彼らは、ギルアデの東方一帯に天幕を張って住んだ。

5:11 ガドの子孫は、彼らの真向かいに当たるバシャンの地に住み、サルカにまで及んだ。

5:12 かしらのヨエル、二番目のシャファム、そしてヤナイ、シャファテがバシャンに住んだ。

5:13 その一族に属する兄弟たちは、ミカエル、メシュラム、シェバ、ヨライ、ヤアカン、ジア、エベルの七人。

5:14 これらはアビハイルの子であった。アビハイルはフリの子、フリはヤロアハの子、ヤロアハはギルアデの子、ギルアデはミカエルの子、ミカエルはエシシャイの子、エシシャイはヤフドの子、ヤフドはブズの子である。

5:15 グニの子アブディエルの子アヒ。彼はその一族のかしらであった。

5:16 彼らは、ギルアデとバシャンとそれに属する村々、およびシャロンの放牧地全域の境に至るまで住んだ。

5:17 彼らはみな、ユダの王ヨタムの時代、イスラエルの王ヤロブアムの時代に系図に記載された。

5:18 ルベンの子孫、ガド人、マナセの半部族で、盾と剣を取り、弓を引き、戦いの訓練を受けた勇者たちのうち、従軍する者は四万四千七百六十人であった。

5:19 彼らはハガル人、およびエトル、ナフィシュ、ノダブと戦いを交えたが、

5:20 助けを得てこれらに当たったので、ハガル人およびこれとともにいた者はみな彼らの手に渡された。それは、彼らがその戦いのときに神に叫び求めたからである。彼らが神に拠り頼んだので、神は彼らの願いを聞き入れられた。

5:21 彼らはこの人々の家畜、らくだ五万頭、羊二十五万匹、ろば二千頭、また十万人の人を奪い去った。

5:22 この戦いは神から出ていたため、多くの者が刺されて倒れたからである。彼らはこの人々に代わって捕囚の時までそこに住んだ。

5:23 マナセの半部族の人々は、バシャンからバアル・ヘルモン、セニル、ヘルモン山に至る地に住み、その数は多かった。

5:24 彼らの一族のかしらたちは次のとおり。エフェル、イシュイ、エリエル、アズリエル、エレミヤ、ホダウヤ、ヤフディエル。この人たちは勇士で、名のある人たちであり、その一族のかしらであった。

5:25 ところが、彼らはその父祖の神の信頼を裏切り、神が彼らの前から根絶やしにされたその地の民の神々を慕って淫行をした。

5:26 そこで、イスラエルの神は、アッシリアの王プルの霊、すなわちアッシリアの王ティグラト・ピレセルの霊を奮い立たせられた。それで彼は、ルベン人とガド人、およびマナセの半部族を捕らえ移し、彼らをハラフ、ハボル、ハラ、ゴザンの川に連れて行った。今日もそのままである。

Ⅰ歴代

[ 6 ]

6:1 レビの子は、ゲルション、ケハテ、メラリ。

6:2 ケハテの子は、アムラム、イツハル、ヘブロン、ウジエル。

6:3 アムラムの子は、アロン、モーセ、ミリアム。アロンの子は、ナダブ、アビフ、エルアザル、イタマル。

6:4 エルアザルはピネハスを生み、ピネハスはアビシュアを生み、

6:5 アビシュアはブキを生み、ブキはウジを生み、

6:6 ウジはゼラフヤを生み、ゼラフヤはメラヨテを生み、

6:7 メラヨテはアマルヤを生み、アマルヤはアヒトブを生み、

6:8 アヒトブはツァドクを生み、ツァドクはアヒマアツを生み、

6:9 アヒマアツはアザルヤを生み、アザルヤはヨハナンを生み、

6:10 ヨハナンはアザルヤを生んだ。これは、ソロモンがエルサレムに建てた宮で、祭司の務めを果たしたアザルヤである。

6:11 アザルヤはアマルヤを生み、アマルヤはアヒトブを生み、

6:12 アヒトブはツァドクを生み、ツァドクはシャルムを生み、

6:13 シャルムはヒルキヤを生み、ヒルキヤはアザルヤを生み、

6:14 アザルヤはセラヤを生み、セラヤはエホツァダクを生んだ。

6:15 エホツァダクは、がネブカドネツァルの手によってユダとエルサレムを捕囚にしたとき、そこを去った。

6:16 レビ族は、ゲルショム、ケハテ、メラリ。

6:17 ゲルショム族の名は次のとおり。リブニ、シムイ。

6:18 ケハテ族は、アムラム、イツハル、ヘブロン、ウジエル。

6:19 メラリ族は、マフリ、ムシ。これが一族ごとのレビ人の諸氏族である。

6:20 ゲルショムに属する者は、その子リブニ、その子ヤハテ、その子ジンマ、

6:21 その子ヨアフ、その子イド、その子ゼラフ、その子エオテライ。

6:22 ケハテ族は、その子アミナダブ、その子コラ、その子アシル、

6:23 その子エルカナ、その子エブヤサフ、その子アシル、

6:24 その子タハテ、その子ウリエル、その子ウジヤ、その子シャウル。

6:25 エルカナの子は、アマサイ、アヒモテ。

6:26 エルカナについては、エルカナの子は、その子ツォファイ、その子ナハテ、

6:27 その子エリアブ、その子エロハム、その子エルカナ。

6:28 サムエルの子は、長子ヨエル、次男アビヤ。

6:29 メラリの子は、マフリ、その子リブニ、その子シムイ、その子ウザ、

6:30 その子シムア、その子ハギヤ、その子アサヤ。

6:31 契約の箱が安置所に納められた後、ダビデがの宮の歌を受け持たせるために立てた人たちは、次のとおりである。

6:32 ソロモンがエルサレムにの宮を建てるまでは、この者たちが会見の天幕である幕屋の前で、歌をもって仕え、それぞれ定めにしたがって奉仕を受け持った。

6:33 奉仕をした者たちとその一族は次のとおりである。ケハテ族からはヨエルの子、歌い手ヘマン。ヨエルはサムエルの子、

6:34 サムエルはエルカナの子、エルカナはエロハムの子、エロハムはエリエルの子、エリエルはトアハの子、

6:35 トアハはツフの子、ツフはエルカナの子、エルカナはマハテの子、マハテはアマサイの子、

6:36 アマサイはエルカナの子、エルカナはヨエルの子、ヨエルはアザルヤの子、アザルヤはゼパニヤの子、

6:37 ゼパニヤはタハテの子、タハテはアシルの子、アシルはエブヤサフの子、エブヤサフはコラの子、

6:38 コラはイツハルの子、イツハルはケハテの子、ケハテはレビの子、レビはイスラエルの子である。

6:39 ヘマンの兄弟アサフは、彼の右側に立って仕えた。アサフはベレクヤの子、ベレクヤはシムアの子、

6:40 シムアはミカエルの子、ミカエルはバアセヤの子、バアセヤはマルキヤの子、

6:41 マルキヤはエテニの子、エテニはゼラフの子、ゼラフはアダヤの子、

6:42 アダヤはエタンの子、エタンはジンマの子、ジンマはシムイの子、

6:43 シムイはヤハテの子、ヤハテはゲルショムの子、ゲルショムはレビの子である。

6:44 左側には、彼らの同胞メラリ族の、キシの子エタンがいた。キシはアブディの子、アブディはマルクの子、

6:45 マルクはハシャブヤの子、ハシャブヤはアマツヤの子、アマツヤはヒルキヤの子、

6:46 ヒルキヤはアムツィの子、アムツィはバニの子、バニはシェメルの子、

6:47 シェメルはマフリの子、マフリはムシの子、ムシはメラリの子、メラリはレビの子である。

6:48 彼らの同胞のレビ人には、神の宮である幕屋のあらゆる奉仕が与えられた。

6:49 アロンとその子らは、全焼のささげ物の祭壇と香の祭壇の上に煙を立ち上らせて、至聖所のすべての務めに当たり、イスラエルのために宥めを行った。すべて、神のしもべモーセが命じたとおりである。

6:50 アロンの子孫は次のとおりである。その子エルアザル、その子ピネハス、その子アビシュア、

6:51 その子ブキ、その子ウジ、その子ゼラフヤ、

6:52 その子メラヨテ、その子アマルヤ、その子アヒトブ、

6:53 その子ツァドク、その子アヒマアツ。

6:54 彼らの居住地は、地域内の宿営ごとに言えば次のとおりである。ケハテ人の氏族に属するアロンの子らについては、彼らがくじに当たったので、

6:55 彼らには、ユダの地にあるヘブロンと、その周りの放牧地が与えられた。

6:56 ただし、この町の畑とその村々は、エフンネの子カレブに与えられた。

6:57 アロンの子らには、逃れの町であるヘブロン、リブナとその放牧地、ヤティル、エシュテモアとその放牧地、

6:58 ヒレズとその放牧地、デビルとその放牧地、

6:59 アシャンとその放牧地、ベテ・シェメシュとその放牧地、

6:60 またベニヤミン部族から、ゲバとその放牧地、アレメテとその放牧地、アナトテとその放牧地が与えられた。彼らの町は全部で十三あり、各氏族の町になった。

6:61 残りのケハテ族には、あの半部族、すなわちマナセの半部族に属する氏族から、くじによって十の町が与えられた。

6:62 ゲルショム族の諸氏族には、イッサカル部族、アシェル部族、ナフタリ部族、バシャンのマナセ部族から十三の町が与えられた。

6:63 メラリ人の諸氏族には、ルベン部族、ガド部族、ゼブルン部族から、くじによって十二の町が与えられた。

6:64 イスラエルの子らは、レビ人にこれらの町とその放牧地を与えるとき、

6:65 ユダ部族、シメオン部族、ベニヤミン部族から、これらの町々をくじによって与えた。彼らはその町々の名を読み上げた。

6:66 ケハテ人諸氏族のうちの一部には、エフライム部族からその地域の町々が与えられた。

6:67 彼らには、エフライムの山地にある逃れの町シェケムとその放牧地、ゲゼルとその放牧地、

6:68 ヨクメアムとその放牧地、ベテ・ホロンとその放牧地、

6:69 アヤロンとその放牧地、ガテ・リンモンとその放牧地が与えられた。

6:70 残りのケハテ族の氏族には、マナセの半部族から、アネルとその放牧地、バラムとその放牧地が与えられた。

6:71 ゲルショム族には、マナセの半部族に属する氏族から、バシャンのゴランとその放牧地、アシュタロテとその放牧地、

6:72 イッサカル部族から、ケデシュとその放牧地、ダベラテとその放牧地、

6:73 ラモテとその放牧地、アネムとその放牧地、

6:74 アシェル部族から、マシャルとその放牧地、アブドンとその放牧地、

6:75 フコクとその放牧地、レホブとその放牧地、

6:76 ナフタリ部族から、ガリラヤのケデシュとその放牧地、ハモンとその放牧地、キルヤタイムとその放牧地が与えられた。

6:77 残りのメラリ族には、ゼブルン部族から、リンモノとその放牧地、タボルとその放牧地、

6:78 エリコからヨルダン川を渡った地方、すなわち、ヨルダン川の東では、ルベン部族から、荒野にあるベツェルとその放牧地、ヤハツとその放牧地、

6:79 ケデモテとその放牧地、メファアテとその放牧地、

6:80 ガド部族から、ギルアデのラモテとその放牧地、マハナイムとその放牧地、

6:81 ヘシュボンとその放牧地、ヤゼルとその放牧地が与えられた。

Ⅰ歴代

[ 7 ]

7:1 イッサカル族の者は、トラ、プア、ヤシュブ、シムロンの四人。

7:2 トラの子は、ウジ、レファヤ、エリエル、ヤフマイ、イブサム、シェムエル。これらは彼らの父トラ一族のかしらたちで、その家系の勇士たちであった。その数はダビデの時代には二万二千六百人であった。

7:3 ウジの子は、イズラフヤ。イズラフヤの子は、ミカエル、オバデヤ、ヨエル、イシヤ。彼ら五人はすべてかしらであった。

7:4 この人々に加えて、彼ら一族の家系によると、戦いに備えた部隊は三万六千人であった。彼らが多くの妻子を得たからである。

7:5 イッサカル全氏族の同胞で、系図に記載された勇士は全部で八万七千人であった。

7:6 ベニヤミンの子はベラ、ベケル、エディアエルの三人。

7:7 ベラの子はエツボン、ウジ、ウジエル、エリモテ、イリの五人。彼らは一族のかしらであり、勇士であった。系図に記載された者は二万二千三十四人であった。

7:8 ベケルの子はゼミラ、ヨアシュ、エリエゼル、エルヨエナイ、オムリ、エレモテ、アビヤ、アナトテ、アレメテ。これらはみな、ベケルの子であった。

7:9 その子孫のうち、彼らの系図に記載された一族のかしらで勇士である者の数は、二万二百人であった。

7:10 エディアエルの子はビルハン。ビルハンの子はエウシュ、ベニヤミン、エフデ、ケナアナ、ゼタン、タルシシュ、アヒシャハル。

7:11 これらはみな、エディアエルの子であった。彼らは一族のかしらで勇士であり、一万七千二百人が従軍して戦いに出る者であった。

7:12 シュピムとフピムはイルの子であり、フシムはアヘルの子であった。

7:13 ナフタリの子はヤハツィエル、グニ、エツェル、シャルム。これらはビルハの子であった。

7:14 マナセの子は、彼のアラム人の側女が産んだアスリエル。彼女はギルアデの父マキルを産んだ。

7:15 マキルはフピムとシュピムのために妻を迎えた。彼の妹の名はマアカといった。次男の名はツェロフハデ。ツェロフハデには娘たちがあった。

7:16 マキルの妻マアカは男の子を産み、その名をペレシュと呼んだ。その弟の名はシェレシュであり、その子はウラムとレケムであった。

7:17 ウラムの子はベダン。これらがマナセの子マキルの子であるギルアデの子であった。

7:18 また彼の妹モレケテが産んだのは、イシュホデ、アビエゼル、マフラ。

7:19 シェミダの子は、アフヤン、シェケム、リクヒ、アニアム。

7:20 エフライムの子はシュテラフ。その子はベレデ、その子はタハテ、その子はエルアダ、その子はタハテ、

7:21 その子はザバデ、その子はシュテラフ。そして、エゼルとエルアデ。二人はこの地の生まれであるガテの人々に殺された。下って行って家畜を奪おうとしたからである。

7:22 彼らの父エフライムは、何日もの間喪に服したので、彼の兄弟たちが来て彼を慰めた。

7:23 それからエフライムは妻のところに入った。彼女は身ごもって男の子を産んだ。彼はその子をベリアと名づけた。その家がわざわいの渦中にあったからである。

7:24 エフライムの娘はシェエラであった。彼女は上および下ベテ・ホロン、そしてウゼン・シェエラを建てた。

7:25 彼の子はレファフ。その子はレシェフ、その子はテラフ、その子はタハン、

7:26 その子はラダン、その子はアミフデ、その子はエリシャマ、

7:27 その子はヌン、その子はヨシュア。

7:28 彼らの所有地と居住地は、ベテルとそれに属する村々、東方ではナアラン、西方ではゲゼルとそれに属する村々、それからシェケムとそれに属する村々、そしてアヤとそれに属する村々に至る。

7:29 マナセ族の領土内には、ベテ・シェアンとそれに属する村々、タアナクとそれに属する村々、メギドとそれに属する村々、ドルとそれに属する村々があった。これらの地に、イスラエルの子ヨセフの子孫が住んだ。

7:30 アシェルの子はイムナ、イシュワ、イシュウィ、ベリアと彼らの姉妹セラフ。

7:31 ベリアの子はヘベル、マルキエル。マルキエルはビルザイテの父。

7:32 ヘベルが生んだのは、ヤフレテ、ショメル、ホタムと彼らの姉妹シュア。

7:33 ヤフレテの子はパサク、ビムハル、アシュワテ。これらがヤフレテの子であった。

7:34 ショメルの子はアヒ、ロフガ、フバ、アラム。

7:35 彼の兄弟ヘレムの子はツォファフ、イムナ、シェレシュ、アマル。

7:36 ツォファフの子はスアハ、ハルネフェル、シュアル、ベリ、イムラ、

7:37 ベツェル、ホデ、シャンマ、シルシャ、イテラン、ベエラ。

7:38 エテルの子はエフンネ、ピスパ、アラ。

7:39 ウラの子はアラフ、ハニエル、リツヤ。

7:40 これらはみなアシェルの子で、一族のかしら、選り抜きの勇士、首長たちのかしらであった。戦いのとき戦に出る者として彼らの系図に記載された者の数は、二万六千人であった。

Ⅰ歴代

[ 8 ]

8:1 ベニヤミンが生んだのは、その長子ベラ、次男アシュベル、三男アハラフ、

8:2 四男ノハ、五男ラファ。

8:3 ベラの子はアダル、ゲラ、アビフデ、

8:4 アビシュア、ナアマン、アホアハ、

8:5 ゲラ、シェフファン、フラム。

8:6 エフデの子は次のとおりである。彼らはゲバの住民の一族のかしらで、マナハテに捕らえ移された者たちである。

8:7 この人々を捕らえ移したのはナアマンとアヒヤとゲラである。エフデはウザとアヒフデを生んだ。

8:8 シャハライムは、その妻フシムとバアラを去らせてから、モアブの野で子をもうけた。

8:9 彼がその妻ホデシュによって生んだのは、ヨバブ、ツィブヤ、メシャ、マルカム、

8:10 エウツ、サケヤ、ミルマ。これらは彼の子で、一族のかしらであった。

8:11 彼がフシムによって生んだのは、アビトブとエルパアル。

8:12 エルパアルの子はエベル、ミシュアム、シェメデ。シェメデはオノとロデおよびそれに属する村々を建てた。

8:13 またベリアとシェマ。二人はアヤロンの住民の一族のかしらで、ガテの住民を追い払った。

8:14 アフヨ、シャシャク、エレモテ、

8:15 ゼバデヤ、アラド、エデル、

8:16 ミカエル、イシュパ、ヨハはベリアの子であった。

8:17 ゼバデヤ、メシュラム、ヒズキ、ヘベル、

8:18 イシュメライ、イズリア、ヨバブ。これらはエルパアルの子であった。

8:19 ヤキム、ジクリ、ザブディ、

8:20 エリエナイ、ツィレタイ、エリエル、

8:21 アダヤ、ベラヤ、シムラテ。これらはシムイの子であった。

8:22 イシュパン、エベル、エリエル、

8:23 アブドン、ジクリ、ハナン、

8:24 ハナンヤ、エラム、アントティヤ、

8:25 イフデヤ、ペヌエル。これらはシャシャクの子であった。

8:26 シャムシェライ、シェハルヤ、アタルヤ、

8:27 ヤアレシュヤ、エリヤ、ジクリ。これらはエロハムの子であった。

8:28 この人たちは、彼らの家系の一族のかしらであり、おもだった者たちであった。彼らはエルサレムに住んだ。

8:29 ギブオンにはギブオンの父が住んだ。その妻の名はマアカ。

8:30 その子は長子アブドン、それにツル、キシュ、バアル、ナダブ、

8:31 ゲドル、アフヨ、ゼケル。

8:32 ミクロテはシムアを生んだ。彼らも、その兄弟たちとともに、向かい合ってエルサレムに住んだ。

8:33 ネルはキシュを生み、キシュはサウルを生み、サウルはヨナタン、マルキ・シュア、アビナダブ、エシュバアルを生んだ。

8:34 ヨナタンの子はメリブ・バアル。メリブ・バアルはミカを生んだ。

8:35 ミカの子はピトン、メレク、タアレア、アハズ。

8:36 アハズはエホアダを生み、エホアダは、アレメテ、アズマウェテ、ジムリを生み、ジムリはモツァを生んだ。

8:37 モツァはビンアを生んだ。その子はラファ、その子はエルアサ、その子はアツェル。

8:38 アツェルには六人の子がいた。その名は次のとおりである。アズリカム、ボクル、イシュマエル、シェアルヤ、オバデヤ、ハナン。これらはみな、アツェルの子であった。

8:39 彼の兄弟エシェクの子は、長子ウラム、次男エウシュ、三男エリフェレテ。

8:40 ウラムの子たちは勇士であり、弓を引く人々であった。子や孫が多く、百五十人いた。以上はみな、ベニヤミンの子孫であった。

Ⅰ歴代

[ 9 ]

9:1 全イスラエルは系図に記載された。それは『イスラエルの王の書』にまさしく記されている。ユダは、その不信の罪のゆえに、バビロンに捕らえ移されていた。

9:2 彼らの所有地である彼らの町々に戻って来て最初に住みついたのは、イスラエルの人々、祭司たち、レビ人および宮のしもべたちであった。

9:3 エルサレムには、ユダ族、ベニヤミン族、エフライムおよびマナセ族の者が住んだ。

9:4 アミフデの子ウタイ。アミフデはオムリの子、オムリはイムリの子、イムリはバニの子。バニはユダの子ペレツの子孫である。

9:5 シロ人からは、長子アサヤとその子孫。

9:6 ゼラフ族からは、エウエルとその同族六百九十人。

9:7 ベニヤミン族からは、サル。彼はセヌアの子ホダウヤの子であるメシュラムの子。

9:8 エロハムの子イブネヤ、ミクリの子ウジの子エラ、イブニヤの子レウエルの子であるシェファテヤの子メシュラム。

9:9 ならびに彼らの家系の同族九百五十六人。これらはみな、父祖の家ごとの一族のかしらに当たる人たちであった。

9:10 祭司たちからは、エダヤ、エホヤリブ、ヤキン、

9:11 ヒルキヤの子アザルヤ。ヒルキヤはメシュラムの子、メシュラムはツァドクの子、ツァドクはメラヨテの子、メラヨテは神の宮のつかさアヒトブの子である。

9:12 エロハムの子アダヤ。エロハムはパシュフルの子、パシュフルはマルキヤの子である。またアディエルの子マサイ。アディエルはヤフゼラの子、ヤフゼラはメシュラムの子、メシュラムはメシレミテの子、メシレミテはイメルの子である。

9:13 彼らの同族で一族のかしらたちは千七百六十人。彼らは、神の宮の奉仕の仕事に熟練した勇士たちであった。

9:14 レビ人からは、メラリ族のハシャブヤの子アズリカムの子ハシュブの子であるシェマヤ。

9:15 また、バクバカル、ヘレシュ、ガラル、マタンヤ。マタンヤはアサフの子ジクリの子であるミカの子。

9:16 オバデヤ。彼はエドトンの子ガラルの子であるシェマヤの子。そしてベレクヤ。彼はネトファ人の村々に住んだエルカナの子アサの子であった。

9:17 門衛はシャルム、アクブ、タルモン、アヒマンで、彼らの兄弟シャルムがかしらであった。

9:18 彼は今日に至るまで、東方にある王の門にいる。この人々はレビ人の宿営の門衛であった。

9:19 コラの子エブヤサフの子であるコレの子シャルムと、その父の家に属する彼の兄弟たち、すなわちコラ人は、その奉仕の務めに就き、天幕の入り口を守る者となった。彼らの一族はの宿営の門口を守る者であった。

9:20 かつてはエルアザルの子ピネハスが彼らの長であり、が彼とともにおられた。

9:21 メシェレムヤの子ゼカリヤは会見の天幕の戸口を守る門衛であった。

9:22 入り口にいる門衛として選ばれたこれらの人たちは、合わせて二百十二人であった。彼らはそれぞれの村で系図に記載された。ダビデと予見者サムエルが、彼らの忠実さに基づいて、この職務を定めたのである。

9:23 彼らとその子らは、守衛としての宮すなわち天幕の家の門を受け持った。

9:24 四方、すなわち東、西、北、南に門衛がいた。

9:25 彼らの村々の同胞は、七日目ごとに来て、決まった時から決まった時まで、彼らとともにいなければならなかった。

9:26 門衛の長である四人のレビ人は信任を得て、神の宮の脇部屋および宝物倉を受け持った。

9:27 彼らは神の宮の周りで夜を過ごした。彼らには任務が課せられていて、朝ごとに鍵を開けたからである。

9:28 彼らの中のある者は、奉仕のための器具を受け持った。数を合わせてこれらを運び入れ、数を合わせてこれらを運び出した。

9:29 また彼らの中のある者は、用具、すべての聖なる用具と、小麦粉、ぶどう酒、油、乳香、バルサム油の管理を割り当てられた。

9:30 祭司の子の中には、バルサム油の香料を調合する者たちもいた。

9:31 レビ人の一人、コラ人シャルムの長男とマティテヤは、平たい菓子を作る務めを任された。

9:32 また、ケハテ族の彼らの同胞のうちには、並べ供えるパンを担当し、安息日ごとに用意する者たちもいた。

9:33 これらは歌い手で、レビ人の一族のかしらであり、各部屋にいて、ほかの務めを免れていた。昼となく夜となく彼らはその務めに携わったからである。

9:34 この人たちは、レビ人の一族のかしらであり、その家系のうちのおもだった者であった。彼らはエルサレムに住んだ。

9:35 ギブオンにはギブオンの父エイエルが住んだ。その妻の名はマアカ。

9:36 その子は、長子アブドン、それにツル、キシュ、バアル、ネル、ナダブ、

9:37 ゲドル、アフヨ、ゼカリヤ、ミクロテ。

9:38 ミクロテはシムアムを生んだ。彼らも、その兄弟たちとともに、向かい合ってエルサレムに住んだ。

9:39 ネルはキシュを生み、キシュはサウルを生み、サウルはヨナタン、マルキ・シュア、アビナダブ、エシュバアルを生んだ。

9:40 ヨナタンの子はメリブ・バアル。メリブ・バアルはミカを生んだ。

9:41 ミカの子はピトン、メレク、タフレア。

9:42 アハズはヤアラを生み、ヤアラはアレメテ、アズマウェテ、ジムリを生み、ジムリはモツァを生んだ。

9:43 モツァはビンアを生んだ。その子はレファヤ、その子はエルアサ、その子はアツェル。

9:44 アツェルには六人の子がいた。その名は次のとおりである。アズリカム、ボクル、イシュマエル、シェアルヤ、オバデヤ、ハナン。これらはアツェルの子であった。

Ⅰ歴代

[ 10 ]

10:1 さて、ペリシテ人はイスラエルと戦った。イスラエル人はペリシテ人の前から逃げ、ギルボア山で刺されて倒れた。

10:2 ペリシテ人はサウルとその息子たちに追い迫って、サウルの息子ヨナタン、アビナダブ、マルキ・シュアを打ち殺した。

10:3 攻撃はサウルに集中し、射手たちが彼を狙い撃ちにしたので、彼は射手たちのゆえに傷を負った。

10:4 サウルは道具持ちに言った。「おまえの剣を抜いて、私を刺し殺してくれ。さもないと、あの無割礼の者たちがやって来て、私をなぶりものにするだろう。」しかし、道具持ちは非常に恐れて、とうていその気になれなかった。それでサウルは剣を取り、その上に倒れ込んだ。

10:5 道具持ちは、サウルが死んだのを見ると、自分も剣の上に身を伏せて死んだ。

10:6 こうしてサウルは死に、彼の三人の息子も彼の全家も、ともに死んだ。

10:7 谷にいたイスラエル人はみな、兵たちが逃げ、サウルとその息子たちが死んだのを見て、自分たちの町々を捨てて逃げた。それで、ペリシテ人がやって来て、そこに住んだ。

10:8 翌日、ペリシテ人が、刺し殺された者たちからはぎ取ろうとしてやって来たとき、サウルとその息子たちがギルボア山で倒れているのを見つけた。

10:9 彼らはサウルからはぎ取り、彼の首と武具を取った。そして、ペリシテ人の地の隅々にまで人を送り、彼らの偶像と民とに告げ知らせた。

10:10 彼らはサウルの武具を彼らの神々の神殿に奉納し、彼の首はダゴンの神殿にさらした。

10:11 ヤベシュ・ギルアデの人々はみな、ペリシテ人がサウルに行った仕打ちをすべて聞いた。

10:12 そこで勇士たちがみな立ち上がり、サウルの亡骸と彼の息子たちの亡骸を取り上げ、これをヤベシュに運んで、彼らの骨をヤベシュにある樫の木の下に葬り、七日間、断食した。

10:13 このように、サウルはの信頼を裏切った不信の罪のゆえに死んだ。彼はのことばを守らず、霊媒に伺いを立てることまでして、

10:14 に尋ねることをしなかった。そのため、主は彼を殺し、王位をエッサイの子ダビデに回された。

Ⅰ歴代

[ 11 ]

11:1 全イスラエルは、ヘブロンのダビデのもとに集まってこう言った。「ご覧ください。私たちはあなたの骨肉です。

11:2 これまで、サウルが王であったときでさえ、イスラエルを動かしていたのはあなたでした。あなたの神、はあなたに言われました。『あなたがわたしの民イスラエルを牧し、あなたがわたしの民イスラエルの君主となる』と。」

11:3 イスラエルの全長老はヘブロンの王のもとに来た。ダビデはヘブロンで、の御前に彼らと契約を結び、彼らはサムエルによるのことばのとおりに、ダビデに油を注いでイスラエルの王とした。

11:4 ダビデと全イスラエルはエルサレム、すなわちエブスに行った。そこには、その地の住民であるエブス人がいた。

11:5 エブスの住民はダビデに言った。「おまえは、ここに攻めて来ることなどできない。」しかし、ダビデはシオンの要害を攻め取った。これがダビデの町である。

11:6 そのとき、ダビデは言った。「だれでも最初にエブス人を討つ者がかしらとなり、長となる。」ツェルヤの子ヨアブが最初に攻め上ったので、彼がかしらとなった。

11:7 ダビデはこの要害に住んだ。それゆえ、これはダビデの町と呼ばれた。

11:8 彼は、町の周りに城壁を、ミロから一周するまで築いた。町のほかの部分はヨアブが築き直した。

11:9 ダビデはますます大いなる者となり、万軍のが彼とともにおられた。

11:10 ダビデの勇士のかしらたちは次のとおりである。彼らは、ダビデとともにその王権を強固にし、全イスラエルとともに、イスラエルについてののことばのとおり、彼を王とした人々である。

11:11 ダビデの勇士たちの名簿は次のとおりである。補佐官のかしら、ハクモニの子ヤショブアム。彼は槍を振るって一度に三百人を刺し殺した。

11:12 彼の次は、アホアハ人ドドの子エルアザル。彼は三勇士の一人であった。

11:13 彼がダビデとともにパス・ダミムにいたとき、ペリシテ人が戦うためにそこに集まった。そこには、大麦が豊かに実った畑があった。兵はペリシテ人の前から逃げたが、

11:14 彼らはその畑の真ん中に踏みとどまってこれを守り、ペリシテ人を討った。は大勝利をもって救われた。

11:15 三十人のかしらのうちのこの三人は、岩場にあるアドラムの洞穴にいるダビデのところに下って来た。ペリシテ人の陣営はレファイムの谷間に敷かれていた。

11:16 そのときダビデは要害にいて、ペリシテ人の守備隊はそのときベツレヘムにいた。

11:17 ダビデは切に望んで、「だれか私に、ベツレヘムの門にある井戸の水を飲ませてくれたらよいのだが」と言った。

11:18 三人はペリシテ人の陣営を突き破って、ベツレヘムの門にある井戸から水を汲み、それを携えてダビデのところに持って来た。しかしダビデはそれを飲もうとはせず、それをの前に注いで、

11:19 こう言った。「そんなことをするなど、私の神の御前に、絶対にできない。いのちをかけて行った人たちの血を、どうして飲めるだろうか。彼らは、いのちをかけてこれを運んで来てくれたのだ。」彼はそれを飲もうとはしなかった。三勇士は、そのようなことまでしたのである。

11:20 さて、ヨアブの兄弟アビシャイは三十人のかしらであった。彼は槍を振るって三百人を刺し殺し、あの三人とともに名をあげた。

11:21 彼は三十人の中で二倍の誉れを受けていたので、彼らの長になったが、あの三人には及ばなかった。

11:22 エホヤダの子ベナヤは、カブツェエル出身で、多くの手柄を立てた力ある人であった。彼はモアブの英雄二人を打ち殺した。また、ある雪の日に、洞穴の中に下りて行って雄獅子を打ち殺した。

11:23 彼はまた、身長が五キュビトもあるエジプト人を打ち殺した。このエジプト人は、手に機織りの巻き棒のような槍を持っていた。ベナヤは杖を持ってその男のところに下って行き、エジプト人の手から槍をもぎ取って、その槍で彼を殺した。

11:24 エホヤダの子ベナヤはこれらのことをして、三勇士とともに名をあげた。

11:25 彼はあの三十人の中でも最も誉れが高かったが、あの三人には及ばなかった。ダビデは彼を自分の護衛長にした。

11:26 勇士たちは次のとおりである。ヨアブの兄弟アサエル。ベツレヘム出身のドドの子エルハナン。

11:27 ハロリ人シャモテ。ペロニ人ヘレツ。

11:28 テコア人イケシュの子イラ。アナトテ人アビエゼル。

11:29 フシャ人シベカイ。アホアハ人イライ。

11:30 ネトファ人マフライ。ネトファ人バアナの子ヘレデ。

11:31 ギブア出身のベニヤミン族リバイの子イタイ。ピルアトン人ベナヤ。

11:32 ガアシュの谷の出であるフライ。アルバト人アビエル。

11:33 バハルム人アズマウェテ。シャアルビム人エルヤフバ。

11:34 ギゾ人ハシェムの息子たち。ハラル人シャゲの子ヨナタン。

11:35 ハラル人サカルの子アヒアム。ウルの子エリファル。

11:36 メケラテ人ヘフェル。ペロン人アヒヤ。

11:37 カルメル人ヘツロ。エズバイの子ナアライ。

11:38 ナタンの兄弟ヨエル。ハグリの子ミブハル。

11:39 アンモン人ツェレク。ツェルヤの子ヨアブの道具持ち、ベエロテ人ナフライ。

11:40 エテル人イラ。エテル人ガレブ。

11:41 ヒッタイト人ウリヤ。アフライの子ザバデ。

11:42 ルベン人シザの子アディナ。彼はルベン人のかしらで、三十人を率いていた。

11:43 マアカの子ハナン。ミテニ人ヨシャファテ。

11:44 アシュタロテ人ウジヤ。アロエル人ホタムの子シャマとエイエル。

11:45 ティツ人シムリの子エディアエルとその兄弟ヨハ。

11:46 マハウィム人エリエル。エルナアムの子エリバイとヨシャウヤ。モアブ人イテマ。

11:47 エリエル、オベデ、メツォバヤ人ヤアシエル。

Ⅰ歴代

[ 12 ]

12:1 ダビデがまだキシュの子サウルから身を避けていたとき、ツィクラグの彼のもとに来た人たちは次のとおりである。彼らは、勇士たちの中で戦いの加勢をした人たちであり、

12:2 弓を取る者で、右手でも左手でも石を投げたり弓を射たりでき、サウルの同族ベニヤミンの出であった。

12:3 かしらはアヒエゼル、次はヨアシュ。彼らはギブア人シェマアの子。エジエルとペレテ。彼らはアズマウェテの子。ベラカとアナトテ人エフー。

12:4 ギブオン人イシュマヤ、彼は三十人の中の勇士で、三十人の長であった。次に、エレミヤ、ヤハジエル、ヨハナン、ゲデラ人エホザバデ、

12:5 エルウザイ、エリモテ、ベアルヤ、シェマルヤ、ハリフ人シェファテヤ、

12:6 エルカナ、イシヤ、アザルエル、ヨエゼル、ヤショブアム。これらはコラ人である。

12:7 ヨエラとゼバデヤ。これらはゲドル出身のエロハムの子である。

12:8 また、ガド人から離れて、荒野の要害にいたダビデのもとに来た人たちは、勇士で戦いにたけた人たちであり、大盾と槍の備えがあった。彼らの顔は獅子の顔で、速く走ることは山のかもしかのようであった。

12:9 そのかしらはエゼル。第二はオバデヤ。第三はエリアブ。

12:10 第四はミシュマナ。第五はエレミヤ。

12:11 第六はアタイ。第七はエリエル。

12:12 第八はヨハナン。第九はエルザバデ。

12:13 第十はエレミヤ。第十一はマクバナイ。

12:14 これらはガド族から出た軍のかしらたちで、その最も小さい者も、一人が百人に匹敵し、最も大いなる者は千人に匹敵した。

12:15 この人たちは、第一の月、すなわちヨルダン川がどこの岸もいっぱいにあふれるとき、これを渡った者たちである。彼らは、谷にいた人々をすべて東に西に追い散らした。

12:16 ベニヤミンとユダの子孫からも、要害のダビデのもとに来た人たちがいた。

12:17 ダビデは彼らの前に出て行き、彼らに答えて言った。「もし、あなたがたがやって来たのが平和のためであり、私を助けようとするのなら、私の心はあなたがたと一つだ。しかし、もし、私の手に暴虐がないのに、私をだまして、私の敵に渡すためなら、私たちの父祖の神がそれを見て、責められますように。」

12:18 そのとき、御霊が補佐官の長アマサイをおおった。「ダビデよ、私たちはあなたの味方。エッサイの子よ、私たちはあなたとともにいる。平安があるように。あなたに平安があるように。あなたを助ける者に平安があるように。まことにあなたの神はあなたを助ける。」ダビデは彼らを受け入れ、部隊のかしらとした。

12:19 ダビデがペリシテ人とともに、サウルとの戦いに出たとき、マナセからも何人かの者がダビデのもとに下って来た。しかし彼らはペリシテ人を助けなかった。ペリシテ人の領主たちが協議をし、「彼はわれわれの首を持って、主君サウルのもとに投降するだろう」と言って、彼を送り返したからである。

12:20 ダビデがツィクラグに行ったとき、マナセからアデナフ、エホザバデ、エディアエル、ミカエル、エホザバデ、エリフ、ツィレタイが彼のもとに下って来た。彼らはマナセに属する千人隊のかしらであった。

12:21 彼らはダビデを助けて、あの略奪隊に対抗した。みな勇士であり、軍における長であった。

12:22 人々はダビデを助けるため、日に日に彼のもとに来て、ついに神の陣営のような大陣営となった。

12:23 のことばのとおりにサウルの支配をダビデに移すために、ヘブロンにいるダビデのもとに来た武装した者のかしらの数は次のとおりである。

12:24 ユダ族で、大盾と槍を手にして武装した者六千八百人。

12:25 シメオン族からは、戦に出る勇士七千百人。

12:26 レビ族からは四千六百人。

12:27 エホヤダはアロンの家のつかさで、彼とともにいた者は三千七百人。

12:28 ツァドクは若い勇士で、その一族には二十二人の隊長がいた。

12:29 サウルの同胞ベニヤミン族からは三千人。その大多数は、それまでサウルの家を守り続けてきた。

12:30 エフライム族からは二万八百人。彼らは勇士で、その一族で名のある人々であった。

12:31 マナセの半部族からは、ダビデを王にするために指名されて来た者一万八千人。

12:32 イッサカル族からは、時を悟り、イスラエルが何をなすべきかを知っていた、かしら二百人。その同胞はみな彼らの命令に従った。

12:33 ゼブルンからは、完全に武装して戦いの備えをして従軍していた者五万人。彼らは心を一つにして集まった。

12:34 ナフタリからは隊長一千人。彼らのもとに大盾と槍を取る者三万七千人。

12:35 ダン人からは、戦いの備えをした者二万八千六百人。

12:36 アシェルからは、戦いの備えをして従軍する者四万人。

12:37 ヨルダンの川向こう、ルベン人、ガド人、マナセの半部族からは、戦いのために完全武装をした者十二万人。

12:38 これらすべての、戦いに備えて集まった戦士たちは、ダビデを全イスラエルの王にしようと、全き心でヘブロンに来た。イスラエルの残りの者たちも、ダビデを王にすることで心が一つになっていた。

12:39 彼らはダビデとともに三日間そこにとどまり、食べたり飲んだりした。彼らの兄弟たちが彼らのために用意したのである。

12:40 彼らに近い者たちも、イッサカル、ゼブルン、ナフタリに至るまで、ろば、らくだ、らば、牛に載せて食べ物を運んで来た。小麦粉の菓子、干しいちじく、干しぶどう、ぶどう酒、油、牛、羊などが数多くあった。イスラエルに喜びがあったからである。

Ⅰ歴代

[ 13 ]

13:1 ダビデは千人隊と百人隊の長たち、およびすべての隊長と協議し、

13:2 イスラエルの全会衆に言った。「もしあなたがたが良しとし、私たちの神、から出たことなら、イスラエル全土に残っている私たちの同胞に一斉に使者を送ろう。彼らのうちには、放牧地のある町々の祭司やレビ人もいる。彼らを私たちのもとに集めよう。

13:3 私たちの神の箱を私たちのもとに持ち帰ろう。私たちは、サウルの時代には、これを顧みなかったから。」

13:4 すると全会衆は、そうしようと言った。このことが、すべての民の目には良いことに思えたからである。

13:5 そこで、ダビデは、神の箱をキルヤテ・エアリムから運ぶため、エジプトのシホルからレボ・ハマテに至るまでの全イスラエルを召集した。

13:6 ダビデと全イスラエルは、バアラ、すなわちユダに属するキルヤテ・エアリムに上り、そこから、「ケルビムに座しておられる」という名で呼ばれていた神の箱を運び上げようとした。

13:7 彼らはアビナダブの家から、神の箱を新しい荷車に載せ、ウザとアフヨがその荷車を御した。

13:8 ダビデと全イスラエルは、歌、竪琴、琴、タンバリン、シンバル、ラッパをもって、神の前で力の限り喜び踊った。

13:9 彼らがキドンの打ち場まで来たとき、ウザは手を伸ばして、箱を押さえた。牛がよろめいたからである。

13:10 すると、の怒りがウザに向かって燃え上がり、彼を打った。彼が手を箱の上に伸ばしたからである。彼はその場で、神の前で死んだ。

13:11 ダビデの心は激した。がウザに対して怒りを発せられたからである。その場所は今日までペレツ・ウザと呼ばれている。

13:12 その日、ダビデは神を恐れて言った。「どうして、神の箱を私のところに運び込むことができようか。」

13:13 そこでダビデは、箱を自分のところ、ダビデの町には移さず、ガテ人オベデ・エドムの家に回した。

13:14 神の箱は、オベデ・エドムの一家とともに、彼の家に三か月とどまった。は、オベデ・エドムの家と、彼に属するすべてのものを祝福された。

Ⅰ歴代

[ 14 ]

14:1 ツロの王ヒラムは、ダビデの王宮を建てるため、ダビデのもとに使者と、杉材、石工、木工を送った。

14:2 ダビデは、が自分をイスラエルの王として堅く立ててくださり、主の民イスラエルのために、自分の王権が高く上げられていることを知った。

14:3 ダビデはエルサレムで、さらに妻たちを迎えた。ダビデはさらに息子たち、娘たちを生んだ。

14:4 エルサレムで彼に生まれた子の名は次のとおり。シャムア、ショバブ、ナタン、ソロモン、

14:5 イブハル、エリシュア、エリフェレテ、

14:6 ノガハ、ネフェグ、ヤフィア、

14:7 エリシャマ、ベエルヤダ、エリフェレテ。

14:8 ペリシテ人は、ダビデが油注がれて全イスラエルの王となったことを聞いた。ペリシテ人はみな、ダビデを狙って攻め上って来た。ダビデはそれを聞き、彼らを迎え撃ちに出た。

14:9 一方、ペリシテ人はやって来て、レファイムの谷間を襲った。

14:10 ダビデは神に伺った。「ペリシテ人に向かって攻め上るべきでしょうか。彼らを私の手に渡してくださるでしょうか。」は彼に言われた。「攻め上れ。わたしは彼らをあなたの手に渡す。」

14:11 彼らはバアル・ペラツィムに攻め上り、ダビデはそこで彼らを討った。ダビデは言った。「神は、水が破れ出るように、私の手を用いて私の敵を破られた。」それゆえ、その場所の名はバアル・ペラツィムと呼ばれた。

14:12 彼らはそこに自分たちの神々を置き去りにした。ダビデが命じたので、それらは火で焼かれた。

14:13 ペリシテ人は、再びその谷間を襲った。

14:14 ダビデが再び神に伺うと、神は彼に仰せられた。「彼らを追って上って行くな。彼らに面と向かわず回り込み、バルサム樹の茂みの前から彼らに向かえ。

14:15 バルサム樹の茂みの上で行進の音が聞こえたら、そのとき、あなたは攻めかかれ。神が、ペリシテ人の陣営を討つために、あなたより先に出ているからだ。」

14:16 ダビデは神が彼に命じられたとおりにした。彼らはギブオンからゲゼルまでのペリシテ人の陣営を討った。

14:17 こうして、ダビデの名声は全地に及んだ。はすべての国々に、彼に対する恐れをもたらされた。

Ⅰ歴代

[ 15 ]

15:1 ダビデは、ダビデの町に自分のために家を造り、また神の箱のために場所を定め、そのために天幕を張った。

15:2 そのとき、ダビデは言った。「レビ人でなければ、神の箱を担いではならない。は、の箱を担がせ、とこしえまでもご自分に仕えさせようと、彼らを選ばれたからである。」

15:3 ダビデは全イスラエルをエルサレムに呼び集め、の箱を、定めておいた場所へ運び上げようとした。

15:4 ダビデはアロンの子らとレビ人を集めた。

15:5 ケハテ族から、その長ウリエルと、彼の同族の者百二十人。

15:6 メラリ族から、その長アサヤと、彼の同族の者二百二十人。

15:7 ゲルショム族から、その長ヨエルと、彼の同族の者百三十人。

15:8 エリツァファン族から、その長シェマヤと、彼の同族の者二百人。

15:9 ヘブロン族から、その長エリエルと、彼の同族の者八十人。

15:10 ウジエル族から、その長アミナダブと、彼の同族の者百二十人。

15:11 ダビデは祭司ツァドクとエブヤタル、それにレビ人のウリエルとアサヤ、ヨエルとシェマヤ、エリエル、アミナダブを呼び寄せて、

15:12 こう言った。「あなたがたはレビ人の各家系のかしらである。あなたがたと同族の者たちは身を聖別し、イスラエルの神、の箱を、私が定めておいた場所へ運び上げなさい。

15:13 最初の時には、あなたがたがいなかったため、私たちの神、は私たちに怒りを発せられた。定めにしたがって、私たちが主を求めなかったからだ。」

15:14 そこで、祭司たちとレビ人たちは、イスラエルの神、の箱を運び上げるために身を聖別した。

15:15 レビ人たちは、モーセがのことばにしたがって命じたとおり、担い棒を肩に載せて神の箱を担いだ。

15:16 ダビデはレビ人の長たちに命じて、彼らの同族の者たちを歌い手として任命し、琴、竪琴、シンバルなどの楽器を手に、喜びの声をあげるようにさせた。

15:17 そこで、レビ人は、ヨエルの子ヘマン、彼の同族からベレクヤの子アサフ、彼らの同族メラリ族からクシャヤの子エタンを任命した。

15:18 また彼らとともに同族の第二の組として、ゼカリヤ、ベン、ヤアジエル、シェミラモテ、エヒエル、ウンニ、エリアブ、ベナヤ、マアセヤ、マティテヤ、エリフェレフ、ミクネヤ、門衛のオベデ・エドムとエイエルを任命した。

15:19 歌い手ヘマン、アサフ、エタンは、青銅のシンバルを鳴らした。

15:20 ゼカリヤ、アジエル、シェミラモテ、エヒエル、ウンニ、エリアブ、マアセヤ、ベナヤは、『アラモテの調べ』にのせて、琴を奏でた。

15:21 マティテヤ、エリフェレフ、ミクネヤ、オベデ・エドム、エイエル、アザズヤは、『第八の調べ』にのせ、竪琴に合わせて指揮した。

15:22 レビ人の長の一人であるケナンヤは歌唱を担当し、歌唱を導いた。彼はそれに通じていたからである。

15:23 ベレクヤとエルカナは箱を守る門衛であった。

15:24 祭司たち、すなわちシェバンヤ、ヨシャファテ、ネタンエル、アマサイ、ゼカリヤ、ベナヤ、エリエゼルは、神の箱の前でラッパを吹き鳴らす者、オベデ・エドムとエヒヤは箱を守る門衛であった。

15:25 こうしてダビデは、イスラエルの長老たち、千人隊の長たちとともに行って、喜びをもっての契約の箱をオベデ・エドムの家から運び上げようとした。

15:26 神がの契約の箱を担ぐレビ人を助けてくださったとき、彼らは雄牛七頭と雄羊七匹をいけにえとして献げた。

15:27 ダビデは上質の亜麻布の上着をまとっていた。箱を担ぐすべてのレビ人、歌い手たち、歌い手たちの歌唱の導き手ケナンヤも同様であった。ダビデは亜麻布のエポデを身に着けていた。

15:28 全イスラエルは歓声をあげ、角笛、ラッパ、シンバルを鳴らし、琴と竪琴を響かせて、の契約の箱を運び上げた。

15:29 こうして、の契約の箱はダビデの町に入った。サウルの娘ミカルは窓から見下ろしていたが、ダビデ王が飛び跳ねて喜び踊っているのを見て、心の中で彼を蔑んだ。

Ⅰ歴代

[ 16 ]

16:1 人々は神の箱を運び込んで、ダビデがそのために張った天幕の真ん中にそれを置き、神の前に全焼のささげ物と交わりのいけにえを献げた。

16:2 ダビデは全焼のささげ物と交わりのいけにえを献げ終えて、の御名によって民を祝福した。

16:3 そしてイスラエルのすべての人に、男にも女にも、それぞれ、円形パン、なつめ椰子の菓子、干しぶどうの菓子を分け与えた。

16:4 それから、レビ人の中のある者たちを任命しての箱の前で仕えさせ、イスラエルの神、に向かってその御名を呼び、告白し、賛美するようにした。

16:5 かしらはアサフ、彼に次ぐ者は、ゼカリヤ、エイエル、シェミラモテ、エヒエル、マティテヤ、エリアブ、ベナヤ、オベデ・エドム、エイエル。彼らは琴や竪琴などの楽器を携え、アサフはシンバルを響かせた。

16:6 祭司ベナヤとヤハジエルは、ラッパを携え、常に神の契約の箱の前にいた。

16:7 その日、その時、初めてダビデはアサフとその兄弟たちを任命して、このようにに感謝をささげさせた。

16:8 に感謝し、御名を呼び求めよ。そのみわざを諸国の民の間に知らせよ。

16:9 主に歌え。主にほめ歌を歌え。そのすべての奇しいみわざを語れ。

16:10 主の聖なる御名を誇りとせよ。を慕い求める者たちの心よ、喜べ。

16:11 とその御力を尋ね求めよ。絶えず御顔を慕い求めよ。

16:12 主が行われた奇しいみわざを思い起こせ。その奇跡と御口のさばきを。

16:13 主のしもべイスラエルの裔よ。主に選ばれた者、ヤコブの子らよ。

16:14 この方こそ、私たちの神、。そのさばきは全地にわたる。

16:15 心に留めよ。主の契約をとこしえに。命じられたみことばを、千代までも。

16:16 それは、アブラハムと結んだ契約。イサクへの誓い。

16:17 主はそれをヤコブへの定めとして立てられた。イスラエルへの、永遠の契約として。

16:18 そのとき主は言われた。「わたしは、あなたにカナンの地を与える。あなたがたへのゆずりの地として。」

16:19 そのころ、あなたがたの数は少なく、実にわずかで、そこでは寄留者であった。

16:20 彼らは、国から国へ、一つの王国からほかの民へと渡り歩いた。

16:21 しかし主は、だれにも彼らを虐げさせず、彼らのために王たちを戒められた。

16:22 「わたしの油注がれた者たちに触れるな。わたしの預言者たちに危害を加えるな。」

16:23 全地よ、に歌え。日から日へと、御救いの良い知らせを告げよ。

16:24 主の栄光を国々の間で語り告げよ。その奇しいみわざを、あらゆる民の間で。

16:25 は大いなる方、大いに賛美される方。すべての神々にまさって恐れられる方だ。

16:26 まことに、どの民の神々もみな偽りだ。しかしは天をお造りになった。

16:27 威厳と威光は御前にあり、力と喜びは御住まいにある。

16:28 もろもろの民の諸族よ、に帰せよ。栄光と力をに帰せよ。

16:29 御名の栄光をに帰せよ。ささげ物を携えて、御前に来たれ。聖なる装いをして、にひれ伏せ。

16:30 全地よ、主の御前におののけ。まことに、世界は堅く据えられ揺るがない。

16:31 天は喜び、地は小躍りせよ。国々の間で言え。「は王である」と。

16:32 海とそこに満ちているものは、鳴りとどろけ。野とその中にあるものは、みな喜び躍れ。

16:33 そのとき、森の木々も喜び歌う。の御前で。主は必ず、地をさばくために来られる。

16:34 に感謝せよ。主はまことにいつくしみ深い。その恵みはとこしえまで。

16:35 言え。「私たちの救いの神よ、私たちをお救いください。国々から私たちを集め、救い出してください。あなたの聖なる御名に感謝し、あなたの誉れを勝ち誇るために。」

16:36 ほむべきかな、イスラエルの神、。とこしえから、とこしえまで。それから、民はみな「アーメン」と言い、をほめたたえた。

16:37 ダビデはそこに、の契約の箱の前にアサフとその兄弟たちをとどめおき、毎日の日課として、常に箱の前で仕えさせた。

16:38 オベデ・エドムとその六十八人の兄弟たちにもそのようにさせた。エドトンの子オベデ・エドムとホサは門衛とした。

16:39 祭司ツァドクとその兄弟の祭司たちは、ギブオンの高き所にあるの幕屋の前にとどめおき、

16:40 すべてがイスラエルに命じられた律法に書かれているとおりに、朝夕絶えず、全焼のささげ物の祭壇の上でに全焼のささげ物を献げさせた。

16:41 また、彼らとともにヘマン、エドトン、さらにほかの選ばれた者たちが、「まことに主の恵みは、とこしえまで」と、をほめたたえるために指名された。

16:42 ヘマンとエドトンの手には、ラッパとシンバル、また神の歌に用いる楽器があって、音楽を奏でた。エドトンの子らは門にいた。

16:43 民はみな、それぞれ自分の家に帰った。ダビデも自分の家族を祝福するために戻って行った。

Ⅰ歴代

[ 17 ]

17:1 ダビデが自分の家に住んでいたときのことである。ダビデは預言者ナタンに言った。「見なさい。この私が杉材の家に住んでいるのに、の契約の箱は天幕の下にある。」

17:2 ナタンはダビデに言った。「あなたの心にあることをみな行いなさい。神があなたとともにおられるのですから。」

17:3 その夜のことである。次のような神のことばがナタンにあった。

17:4 「行って、わたしのしもべダビデに言え。『はこう言われる。あなたがわたしのために、住む家を建てるのではない。

17:5 わたしは、イスラエルを連れ上った日から今日まで、家に住んだことはなく、天幕から天幕に、幕屋から幕屋に移ってきたのだ。

17:6 わたしが全イスラエルと歩んだところどこででも、わたしが、わたしの民を牧せよと命じたイスラエルのさばきつかさの一人にでも、「なぜ、あなたがたはわたしのために杉材の家を建てなかったのか」と、一度でも言ったことがあっただろうか。』

17:7 今、わたしのしもべダビデにこう言え。『万軍のはこう言われる。わたしはあなたを、羊の群れを追う牧場から取り、わが民イスラエルの君主とした。

17:8 そして、あなたがどこに行っても、あなたとともにいて、あなたの前であなたのすべての敵を絶ち滅ぼした。わたしは地の大いなる者たちの名に等しい名を、あなたに与えてきた。

17:9 わが民イスラエルのために、わたしは一つの場所を定め、民を住まわせてきた。それは、民がそこに住み、もはや恐れおののくことのないように、不正な者たちも、初めのころのように、重ねて民を抑圧することのないようにするためであった。

17:10 それは、わたしが、わが民イスラエルの上にさばきつかさを任命して以来のことである。こうして、わたしはあなたのすべての敵を屈服させたのである。今、わたしはあなたに告げる。があなたのために一つの家を建てる、と。

17:11 あなたの日数が満ち、あなたが先祖のもとに行くとき、わたしはあなたの息子の中から、あなたの後に世継ぎの子を起こし、彼の王国を確立させる。

17:12 彼はわたしのために一つの家を建て、わたしは彼の王座をとこしえまでも堅く立てる。

17:13 わたしは彼の父となり、彼はわたしの子となる。わたしの恵みを、わたしはあなたより前にいた者から取り去ったが、彼からはそのように取り去ることはしない。

17:14 わたしは、わたしの家とわたしの王国の中に、彼をとこしえまでも立たせる。彼の王座はとこしえまでも堅く立つ。』」

17:15 ナタンはこれらすべてのことばを、この幻のすべてを、そのままダビデに告げた。

17:16 ダビデ王はの前に出て、座して言った。「神、よ、私は何者でしょうか。私の家はいったい何なのでしょうか。あなたが私をここまで導いてくださったとは。

17:17 神よ。このことがあなたの御目には小さなことでしたのに、あなたはこのしもべの家について、はるか先のことまで告げてくださいました。神、よ、あなたは私をすぐれた者として見てくださいます。

17:18 あなたのしもべに与えられた誉れについて、ダビデはこの上、何を加えて、あなたに申し上げることができるでしょうか。あなたはこのしもべをよくご存じです。

17:19 よ。あなたはこのしもべのために、そしてみこころのままに、この大いなることのすべてを行い、この大いなることをすべて知らせてくださいました。

17:20 よ。私たちが耳にするすべてにおいて、あなたのような方はほかになく、あなたのほかに神はいません。

17:21 また、地上のどの国民があなたの民イスラエルのようでしょうか。神ご自身が行かれて、ご自分の民として贖い、大いなる恐るべきみわざによってご自分の名を置き、エジプトから贖い出したあなたの民の前から異邦の民を追い払われたのです。

17:22 そして、あなたの民イスラエルを、とこしえまでもあなたの民とされました。よ、あなたは彼らの神となられました。

17:23 今、よ。あなたが、このしもべとその家についてお語りになったことばを、とこしえまでも真実なものとし、お語りになったとおりに行ってください。

17:24 こうして、あなたの御名がとこしえまでも真実で、大いなるものとなり、『イスラエルの神、万軍のは、イスラエルの神である』と言われますように。あなたのしもべダビデの家が、御前に堅く立ちますように。

17:25 わが神よ。あなたはこのしもべの耳を開き、しもべのために一つの家を建てると告げられました。それゆえ、このしもべは御前で祈る勇気を得たのです。

17:26 今、よ、あなたこそ神です。あなたはこのしもべに、この良いことを約束してくださいました。

17:27 今、あなたは、あなたのしもべの家を祝福することを良しとされ、御前にとこしえに続くようにしてくださいました。よ。あなたが祝福してくださいました。あなたのしもべの家はとこしえに祝福されています。」

Ⅰ歴代

[ 18 ]

18:1 その後のことである。ダビデはペリシテ人を討って、これを屈服させ、ガテとそれに属する町々をペリシテ人の手から奪い取った。

18:2 彼はまたモアブを討った。モアブはダビデのしもべとなり、貢ぎ物を納める者となった。

18:3 ツォバの王ハダドエゼルが、ユーフラテス川流域にその勢力を確立しようとして出て行ったとき、ダビデはハマテに出て、彼を討った。

18:4 ダビデは、彼から戦車一千、騎兵七千、歩兵二万を取った。ダビデは、そのすべての戦車の馬の足の筋を切った。ただし、そのうち戦車百台分の馬は残した。

18:5 ダマスコのアラムがツォバの王ハダドエゼルを助けに来たが、ダビデはアラムの二万二千人を討った。

18:6 ダビデはダマスコのアラムに守備隊を置いた。アラムはダビデのしもべとなり、貢ぎ物を納める者となった。は、ダビデの行く先々で、彼に勝利を与えられた。

18:7 ダビデは、ハダドエゼルの家来たちが持っていた金の丸い小盾を奪い取り、エルサレムに持ち帰った。

18:8 またダビデは、ハダドエゼルの町ティブハテとクンから、非常に多くの青銅を奪い取った。これを用いて、ソロモンは、青銅の「海」や柱、および青銅の器を作った。

18:9 ハマテの王トウは、ダビデがツォバの王ハダドエゼルの全軍勢を打ち破ったことを聞いた。

18:10 彼は、息子ハドラムをダビデ王のもとに遣わし、安否を尋ね、ダビデがハダドエゼルと戦ってこれを打ち破ったことについて、祝福のことばを述べた。ハダドエゼルがトウにしばしば戦いを挑んでいたからである。トウは、金、銀、青銅の、あらゆる器を贈り物とした。

18:11 ダビデ王は、それらもまた、彼がすべての異邦の民、すなわちエドム、モアブ、アンモン人、ペリシテ人、アマレクのもとから運んで来た銀や金とともに、のために聖別した。

18:12 また、ツェルヤの子アビシャイは、塩の谷でエドム人一万八千人を討って、

18:13 エドムに守備隊を置いた。こうして、全エドムはダビデのしもべとなった。は、ダビデの行く先々で、彼に勝利を与えられた。

18:14 ダビデは全イスラエルを治め、その民のすべてにさばきと正義を行った。

18:15 ツェルヤの子ヨアブは軍団長、アヒルデの子ヨシャファテは史官、

18:16 アヒトブの子ツァドクとエブヤタルの子アビメレクは祭司、シャウシャは書記、

18:17 エホヤダの子ベナヤはクレタ人とペレテ人の上に立つ者、ダビデの息子たちは王の側近であった。

Ⅰ歴代

[ 19 ]

19:1 この後、アンモン人の王ナハシュが死に、その子が代わって王となった。

19:2 ダビデは、「ナハシュの子ハヌンに真実を尽くそう。彼の父は私に真実を尽くしてくれたのだから」と言った。そして彼の父の悔やみを言うために、ダビデは使者を送った。ダビデの家来たちがハヌンに悔やみを言うため、アンモン人の地に着いたとき、

19:3 アンモン人の首長たちは、ハヌンに言った。「ダビデがあなたのもとにお悔やみの使者を遣わしたからといって、彼が父君を敬っているとお考えですか。彼の家来たちは、この地を調べ、くつがえし、探るために来たのではないでしょうか。」

19:4 そこでハヌンはダビデの家来たちを捕らえ、ひげを剃り落とし、衣を半分に切って腰のあたりまでにして送り返した。

19:5 人々が来て、ダビデにこの人たちのことを告げたので、ダビデは彼らを迎えに人を遣わした。この人たちが非常に恥じていたからである。王は言った。「ひげが伸びるまでエリコにとどまり、それから帰って来なさい。」

19:6 アンモン人は、自分たちがダビデの憎しみを買ったのを見てとった。そこでハヌンとアンモン人は、銀千タラントを送って、アラム・ナハライム、アラム・マアカ、ツォバから戦車と騎兵を雇った。

19:7 彼らは、戦車三万二千台、マアカの王とその兵たちを雇った。彼らは来て、メデバの前に陣を敷いた。アンモン人は彼らの町々から集まり、戦いに臨んだ。

19:8 ダビデはこれを聞き、ヨアブと勇士たちの全軍を送った。

19:9 アンモン人は出て来て、町の入り口で戦いの備えをした。ともに来た王たちは、彼らだけで野にいた。

19:10 ヨアブは、自分の前とうしろに戦いの前線があるのを見て、イスラエルの精鋭全員からさらに兵を選び、アラム人に立ち向かう陣備えをし、

19:11 残りの兵を兄弟アビシャイの手に託して、アンモン人に立ち向かう陣備えをした。

19:12 ヨアブは言った。「もしアラム人が私より強かったら、あなたが私を救ってくれ。もしアンモン人があなたより強かったら、私があなたを救おう。

19:13 強くあれ。われわれの民のため、われわれの神の町々のために、奮い立とう。が、御目にかなうことをされるのだ。」

19:14 ヨアブと彼とともにいた兵たちが、戦おうとしてアラム人の前方に近づいたとき、アラム人は彼の前から逃げた。

19:15 アンモン人はアラム人が逃げるのを見ると、彼らもヨアブの兄弟アビシャイの前から逃げて町に入った。そこでヨアブはエルサレムに帰った。

19:16 アラム人は、自分たちがイスラエルに打ち負かされたのを見て、使者を遣わして、ユーフラテス川の向こうのアラム人に出て来させた。ハダドエゼルの軍の長ショファクが彼らを率いていた。

19:17 このことが報告されると、ダビデはイスラエル全軍を集結させ、ヨルダン川を渡って彼らの方に進み、戦いの備えをした。ダビデはアラム人と対決する陣備えをした。アラム人は彼と戦った。

19:18 アラム人はイスラエルの前から逃げた。ダビデはアラムの戦車兵七千と歩兵四万を殺し、軍の長ショファクも殺した。

19:19 ハダドエゼルに仕えていた者たちは、彼らがイスラエルに打ち負かされたのを見て、ダビデと和を講じ、彼に仕えるようになった。アラム人は再びアンモン人を助けようとはしなかった。

Ⅰ歴代

[ 20 ]

20:1 年が改まり、王たちが出陣する時期になった。ヨアブは軍勢を率いてアンモン人の地を打ち滅ぼし、ラバに来てこれを包囲した。しかしダビデはエルサレムにとどまっていた。ヨアブはラバを討って、これを破壊した。

20:2 ダビデは、彼らの王の冠をその頭から奪い取った。それは金一タラントの重さがあり、宝石がはめ込まれていた。その冠はダビデの頭に置かれた。彼は、その町から非常に多くの分捕り物を持ち去った。

20:3 彼はそこの人々を連れ出して、石のこぎりや、鉄のつるはし、斧を使う労働に就かせた。ダビデはアンモン人のすべての町に対して、いつもこのようにしていた。ダビデとすべての兵はエルサレムに帰った。

20:4 その後のこと、ゲゼルでペリシテ人との戦いが起こった。そのとき、フシャ人シベカイはレファイムの子孫の一人シパイを打ち殺した。こうして、ペリシテ人は征服された。

20:5 再びペリシテ人との戦いがあったとき、ヤイルの子エルハナンは、ガテ人ゴリヤテの兄弟ラフミを打ち殺した。ラフミの槍の柄は、機織りの巻き棒のようであった。

20:6 再びガテで戦いがあったとき、そこに、指が六本ずつ、二十四本ある背の高い男がいた。彼もラファの子孫であった。

20:7 彼はイスラエルをそしったが、ダビデの兄弟シムアの子ヨナタンが彼を打ち殺した。

20:8 これらはガテのラファの子孫で、ダビデとその家来たちの手にかかって倒れた。

Ⅰ歴代

[ 21 ]

21:1 さて、サタンがイスラエルに向かって立ち上がり、イスラエルの人口を数えるように、ダビデをそそのかした。

21:2 ダビデはヨアブと民の長たちに言った。「さあ、ベエル・シェバからダンに至るまでのイスラエルを数え、私に報告しなさい。その人数を私が知るためだ。」

21:3 ヨアブは言った。「が、御民を百倍にも増やしてくださいますように。わが主、王よ。彼らはみな、わが主のもの、そのしもべではないでしょうか。なぜわが主は、このようなことをお求めになるのですか。なぜイスラエルに罪過をもたらされるのですか。」

21:4 しかし、ヨアブへの王のことばは激しかった。ヨアブは出て行き、イスラエル中を行き巡り、エルサレムに帰って来た。

21:5 ヨアブは民の登録人数をダビデに報告した。全イスラエルには剣を使う者が百十万人、ユダには剣を使う者が四十七万人いた。

21:6 しかし、ヨアブはレビとベニヤミンをその中に登録しなかった。王の命令を忌み嫌ったからである。

21:7 この命令は神の目に悪しきことであった。神はイスラエルを打たれた。

21:8 ダビデは神に言った。「私は、このようなことをして、大きな罪を犯しました。どうか、このしもべの咎を取り去ってください。私は本当に愚かなことをしました。」

21:9 はダビデの先見者ガドに告げられた。

21:10 「行ってダビデに告げよ。『はこう言われる。わたしがあなたに示す三つのことがある。そのうちの一つを選べ。わたしはあなたに対してそれを行う。』」

21:11 ガドはダビデのもとに行き、彼に言った。「はこう言われる。『どれかを受け入れよ。

21:12 三年間の飢饉か。三か月間、あなたが敵の前で攻めたてられ、敵の剣があなたに追い迫ることか。三日間、の剣、疫病がこの地に及び、の使いがイスラエルの国中を荒らすことか。』今、私を遣わされた方に何と答えたらよいかを決めなさい。」

21:13 ダビデはガドに言った。「それは私には非常に辛いことです。私をの手に陥らせてください。主のあわれみは深いからです。私が人の手には陥らないようにしてください。」

21:14 はイスラエルに疫病を下されたので、イスラエルのうち七万人が倒れた。

21:15 神はエルサレムを滅ぼそうと、御使いを遣わされた。は御使いが滅ぼしているのを見て、わざわいを下すことを思い直し、滅ぼす御使いに言われた。「もう十分だ。手を引け。」の使いは、エブス人オルナンの打ち場の傍らに立っていた。

21:16 ダビデが目を上げると、の使いが地と天の間に立ち、抜き身の剣を手に持って、エルサレムの上に伸ばしているのを見た。ダビデと長老たちは粗布で身をおおい、ひれ伏した。

21:17 ダビデは神に言った。「民を数えよと命じたのは私ではありませんか。罪があるのはこの私です。私が悪を行ったのです。この羊の群れがいったい何をしたというのでしょう。わが神、よ。どうか、あなたの御手が、私と私の父の家に下りますように。あなたの民を疫病に渡さないでください。」

21:18 そこで、の使いは、ダビデにこう伝えるようガドに言った。「ダビデは上って行って、エブス人オルナンの打ち場に、の祭壇を築かなければならない。」

21:19 ダビデは、ガドがの御名によって語ったことばにしたがって上って行った。

21:20 オルナンが振り返ると御使いが見えた。彼とともにいた四人の息子たちは身を隠したが、オルナンは小麦の打穀をしていた。

21:21 ダビデがオルナンのもとに行くと、オルナンはそれを見てダビデに気づき、打ち場から出て来て、地にひれ伏して礼をした。

21:22 ダビデはオルナンに言った。「この打ち場の地所を私に譲っていただきたい。そこにのために祭壇を建てたい。十分な金額で、それを私に譲っていただきたい。そうすれば民への主の罰は終わるだろう。」

21:23 オルナンはダビデに言った。「わが主、王よ。どうぞ受け取って、お気に召すようになさってください。ご覧ください。全焼のささげ物のための牛、薪にできる打穀機、穀物のささげ物のための小麦も差し上げます。すべて差し上げます。」

21:24 ダビデ王はオルナンに言った。「いや、私はどうしても十分な金額で買いたい。あなたのものをに献げるわけにはいかない。費用もかけずに全焼のささげ物を献げたくないのだ。」

21:25 そしてダビデは、その地所の代金として、金の重さで六百シェケルをオルナンに支払った。

21:26 ダビデは、そこにのために祭壇を築き、全焼のささげ物と交わりのいけにえを献げ、を呼んだ。主は、全焼のささげ物の祭壇の上に天から火を下し、彼に答えられた。

21:27 が御使いに命じられたので、御使いは剣をさやに収めた。

21:28 そのとき、ダビデはがエブス人オルナンの打ち場で彼に答えられたのを見て、そこでいけにえを献げた。

21:29 モーセが荒野で造ったの幕屋と全焼のささげ物の祭壇は、そのときギブオンの高き所にあった。

21:30 しかしダビデは、神を求めてその前に出て行くことができなかった。の使いの剣におびえたからである。

Ⅰ歴代

[ 22 ]

22:1 そこで、ダビデは言った。「これこそ神であるの宮だ。これこそイスラエルの全焼のささげ物の祭壇だ。」

22:2 ダビデは命じて、イスラエルの地にいる寄留者を召集し、神の宮を建てるため、石材を切り出す石切り工を任命した。

22:3 ダビデは、門の扉の釘や留め金用の鉄を大量に用意し、青銅も量りきれないほど多く用意した。

22:4 杉材も数えきれないほど用意した。シドン人とツロ人が、大量の杉材をダビデのもとに運んで来たからである。

22:5 ダビデは言った。「わが子ソロモンは、まだ若く力もない。のために建てる宮は、壮大なもので、全地で名声と栄誉を高めるものでなければならない。それゆえ、私が用意をしておく。」こうして、ダビデは彼が死ぬ前に多くの用意をしておいた。

22:6 ダビデはその子ソロモンを呼び、イスラエルの神、のために宮を建てるように命じた。

22:7 ダビデはソロモンに言った。「わが子よ。私は、わが神、の御名のために宮を建てる志を持ち続けてきた。

22:8 しかし、私に次のようなのことばがあった。『あなたは多くの血を流し、大きな戦いをしてきた。あなたがわたしの名のために家を建ててはならない。わたしの前に多くの血を地に流してきたからである。

22:9 見よ、あなたに一人の男の子が生まれる。彼は穏やかな人となり、わたしは周りのすべての敵から守って彼に安息を与える。彼の名がソロモンと呼ばれるのはそのためである。彼の世に、わたしはイスラエルに平和と平穏を与える。

22:10 彼がわたしの名のために家を建てる。彼はわたしの子となり、わたしは彼の父となる。わたしは彼の王座をイスラエルの上にとこしえに堅く立てる。』

22:11 そこで、わが子よ、があなたとともにおられ、主があなたについて語られたとおり、あなたが、あなたの神、の宮を立派に建て上げることができるように。

22:12 ただ、どうかがあなたに思慮と悟りを与えて、あなたをイスラエルの上に任命し、あなたの神、の律法を守らせてくださるように。

22:13 がイスラエルのためにモーセに命じられた掟と定めをあなたが守り行うなら、あなたは栄える。強くあれ。雄々しくあれ。恐れてはならない。おののいてはならない。

22:14 見なさい。私は困難な中での宮のために、金十万タラント、銀百万タラントを用意した。また、青銅と鉄はあまりに多くて量りきれない。それに、木材と石材も用意した。あなたは、これらにもっと加えなさい。

22:15 あなたのもとには、石を切り出す者、石や木に細工する者、各種の仕事に熟練した者など、多くの仕事をする者がいて、

22:16 金、銀、青銅、鉄を扱うが、その人数は数えきれない。立ち上がって、実行しなさい。があなたとともにいてくださるように。」

22:17 また、ダビデはイスラエルのすべての長たちに、その子ソロモンを助けるように命じた。

22:18 「あなたがたの神、は、あなたがたとともにおられ、周囲の者からあなたがたを守って安息を与えられたではないか。実に、主はこの地の住民を私の手に渡され、この地はの前とその民の前に服した。

22:19 今、あなたがたは心とたましいを傾けて、あなたがたの神、を求めよ。立ち上がって、神であるの聖所を建て上げ、の御名のために建てられる宮に、の契約の箱と神の聖なる用具を運び入れよ。」

Ⅰ歴代

[ 23 ]

23:1 ダビデは日を重ねて年老い、その子ソロモンをイスラエルの王とした。

23:2 彼はまた、イスラエルのすべての長たち、祭司、レビ人を集めた。

23:3 レビ人のうち、三十歳以上の者を数えたところ、その男子の頭数は三万八千人であった。

23:4 「そのうち、の宮の務めを指揮する者は二万四千人、つかさとさばき人は六千人、

23:5 四千人は門衛となり、四千人は私が賛美するために作った楽器を手にして、を賛美する者となりなさい。」

23:6 ダビデは彼らを組に分けた。レビ族を、ゲルション、ケハテ、メラリに分け、

23:7 ゲルション人をラダンとシムイに分けた。

23:8 ラダンの子は、そのかしらエヒエル、ゼタム、ヨエルの三人。

23:9 シムイの子は、シェロミテ、ハジエル、ハランの三人。これらはラダンの一族のかしらであった。

23:10 シムイの子はまた、ヤハテ、ジザ、エウシュ、ベリア。これらの四人はシムイの子であった。

23:11 ヤハテはそのかしら、ジザはその次であった。エウシュとベリアは子を多く持たなかった。そこで父の家にいて、一つの役に就いた。

23:12 ケハテの子は、アムラム、イツハル、ヘブロン、ウジエルの四人。

23:13 アムラムの子は、アロンとモーセ。アロンは、最も聖なるものを聖別するのに選り分けられた。それは、彼とその子たちが、とこしえにの前に香をたき、主に仕え、とこしえに主の御名によって祝福するためである。

23:14 神の人モーセの子孫は、レビ部族の者として名を呼ばれた。

23:15 モーセの子は、ゲルショムとエリエゼル。

23:16 ゲルショムの子は、かしらがシェブエル。

23:17 エリエゼルの子は、かしらがレハブヤ。エリエゼルにはほかに息子がいなかったが、レハブヤの子は非常に多かった。

23:18 イツハルの子は、かしらがシェロミテ。

23:19 ヘブロンの子は、かしらがエリヤ、次にアマルヤ、第三はヤハジエル、第四はエカムアム。

23:20 ウジエルの子は、かしらがミカ、次はイシヤ。

23:21 メラリの子は、マフリとムシ。マフリの子は、エルアザルとキシュ。

23:22 エルアザルは死に、彼には息子がなく娘だけであったので、親族であるキシュの子らが彼女たちを妻に迎えた。

23:23 ムシの子は、マフリ、エデル、エレモテの三人。

23:24 これは、それぞれ父祖の家に属するレビ族で二十歳以上になり、の宮の奉仕の仕事をした者であり、一人ひとり名を数えられ、登録された一族のかしらたちであった。

23:25 ダビデがこう言ったからである。「イスラエルの神、は、御民に安息を与え、とこしえまでもエルサレムに住まわれる。

23:26 レビ人も、幕屋を運んだり、奉仕に用いるすべての器具を運んだりする必要はない。」

23:27 これらが、ダビデの最後のことばにしたがって数えられた二十歳以上のレビ人の数である。

23:28 彼らの役目は、の宮に仕えるアロンの子らを、庭、脇部屋、すべての聖なるものに関わるきよめ、また、神の宮での奉仕のわざをもって助けることである。

23:29 また、彼らは、並べ供えるパン、穀物のささげ物の小麦粉、種なしの薄焼きパン、平鍋、混ぜ合わせたもの、また各種の量や大きさを計ること、

23:30 朝ごとに、立ってをほめたたえ、賛美し、夕べにも同様にすること、

23:31 安息日、新月の祭り、および例祭ごとに、に献げられるすべての全焼のささげ物が、の前に絶えず、定められた数で献げられることについても責任を負う。

23:32 彼らは、の宮の奉仕に関して、会見の天幕の任務、聖所の任務、同族アロンの子らの任務に当たった。

Ⅰ歴代

[ 24 ]

24:1 アロンの子らの組分け。アロンの息子は、ナダブ、アビフ、エルアザル、イタマル。

24:2 ナダブとアビフは父に先立って死に、彼らには子がいなかったので、エルアザルとイタマルが祭司の務めに就いた。

24:3 ダビデは、エルアザルの子孫の一人ツァドク、およびイタマルの子孫の一人アヒメレクと協力して、アロンの子らをそれぞれの奉仕に任命し、それぞれの組に分けた。

24:4 エルアザルの子孫のほうが、イタマルの子孫よりも一族のかしらが多かったので、エルアザルの子孫は、父祖の家のかしらごとに十六組に、イタマルの子孫は、父祖の家ごとに八組に分けられた。

24:5 彼らはみな同じようにくじを引いて、それぞれの組に分かれた。聖所の組の長たち、神の組の長たちは、エルアザルの子孫の中にも、イタマルの子孫の中にもいたからである。

24:6 レビ人の出である書記、ネタンエルの子シェマヤが、王と首長たち、祭司ツァドク、エブヤタルの子アヒメレク、祭司とレビ人の一族のかしらたちの前で、それらを書き記した。エルアザルから一つの父祖の家が選ばれると、イタマルからも一つ選ばれた。

24:7 第一のくじは、エホヤリブに当たった。第二はエダヤに、

24:8 第三はハリムに、第四はセオリムに、

24:9 第五はマルキヤに、第六はミヤミンに、

24:10 第七はハ・コツに、第八はアビヤに、

24:11 第九はヨシュアに、第十はシェカンヤに、

24:12 第十一はエルヤシブに、第十二はヤキムに、

24:13 第十三はフパに、第十四はエシェブアブに、

24:14 第十五はビルガに、第十六はイメルに、

24:15 第十七はヘジルに、第十八はハ・ピツェツに、

24:16 第十九はペタフヤに、第二十はエヘズケルに、

24:17 第二十一はヤキンに、第二十二はガムルに、

24:18 第二十三はデラヤに、第二十四はマアズヤに当たった。

24:19 これらがの宮に入って奉仕するために登録された者たちで、彼らの先祖アロンが、イスラエルの神、の命令にしたがって定めたとおりである。

24:20 残りのレビ族については、次のとおりである。アムラムの子孫ではシュバエル。シュバエルの子ではエフデヤ。

24:21 レハブヤについて。レハブヤの子では、そのかしらイシヤ。

24:22 イツハル人では、シェロミテ。シェロミテの子ではヤハテ。

24:23 ヘブロンの子は、そのかしらがエリヤ、第二はアマルヤ、第三はヤハジエル、第四はエカムアム。

24:24 ウジエルの子孫はミカ。ミカの子ではシャミル。

24:25 ミカの兄弟はイシヤ。イシヤの子ではゼカリヤ。

24:26 メラリの子はマフリとムシ。彼の子ヤアジヤの子孫、

24:27 すなわち、メラリの子孫で、彼の子ヤアジヤから出た者は、ショハム、ザクル、イブリ。

24:28 マフリからは、エルアザル。彼には子がいなかった。

24:29 キシュからは、キシュの子孫のエラフメエル。

24:30 ムシの子は、マフリ、エデル、エリモテ。これが、それぞれその父祖の家に属するレビの子孫である。

24:31 彼らもまた、彼らの同族であるアロンの子らと全く同じように、ダビデ王、ツァドク、アヒメレク、祭司とレビ人の一族のかしらたちの前で、くじを引いた。一族では、かしらもその弟と全く同じであった。

Ⅰ歴代

[ 25 ]

25:1 また、ダビデと軍の長たちは、アサフとヘマンとエドトンの子らを奉仕のために取り分け、竪琴と琴とシンバルに合わせて預言する者とした。仕事に就いた者の数は、その奉仕にしたがって次のとおりである。

25:2 アサフの子では、ザクル、ヨセフ、ネタンヤ、アサルエラ。これらはアサフの子で、王の指揮にしたがって預言するアサフの指揮下にあった。

25:3 エドトンについて。エドトンの子は、ゲダルヤ、ツェリ、エシャヤ、シムイ、ハシャブヤ、マティテヤの六人。竪琴に合わせてをほめたたえ、賛美しながら預言する彼らの父エドトンの指揮下にあった。

25:4 ヘマンについて。ヘマンの子は、ブキヤ、マタンヤ、ウジエル、シェブエル、エリモテ、ハナンヤ、ハナニ、エリアタ、ギダルティ、ロマムティ・エゼル、ヨシュベカシャ、マロティ、ホティル、マハジオテ。

25:5 これらはみな、王の先見者ヘマンの子で、神のことばを通して王の角を高く上げる者たちであった。神はヘマンに息子十四人と娘三人を与えられた。

25:6 これらはみな、その父の指揮下にあって、シンバル、琴、竪琴を手に、の宮で歌を歌い、王の指揮下に神の宮の奉仕に当たる者たちである。アサフ、エドトン、ヘマン、

25:7 彼ら、および、にささげる歌の訓練を受け、みな達人であった彼らの同族の数は二百八十八人であった。

25:8 彼らは、下の者も上の者も、達人も弟子も、みな同じように任務のためのくじを引いた。

25:9 第一のくじは、アサフに属するヨセフに当たり、第二はゲダルヤに当たった。彼と兄弟たち、子たち、十二人。

25:10 第三はザクル、その子たち、兄弟たち、十二人。

25:11 第四はイツェリ、その子たち、兄弟たち、十二人。

25:12 第五はネタンヤ、その子たち、兄弟たち、十二人。

25:13 第六はブキヤ、その子たち、兄弟たち、十二人。

25:14 第七はエサルエラ、その子たち、兄弟たち、十二人。

25:15 第八はエシャヤ、その子たち、兄弟たち、十二人。

25:16 第九はマタンヤ、その子たち、兄弟たち、十二人。

25:17 第十はシムイ、その子たち、兄弟たち、十二人。

25:18 第十一はアザルエル、その子たち、兄弟たち、十二人。

25:19 第十二はハシャブヤ、その子たち、兄弟たち、十二人。

25:20 第十三はシュバエル、その子たち、兄弟たち、十二人。

25:21 第十四はマティテヤ、その子たち、兄弟たち、十二人。

25:22 第十五はエレモテ、その子たち、兄弟たち、十二人。

25:23 第十六はハナンヤ、その子たち、兄弟たち、十二人。

25:24 第十七はヨシュベカシャ、その子たち、兄弟たち、十二人。

25:25 第十八はハナニ、その子たち、兄弟たち、十二人。

25:26 第十九はマロティ、その子たち、兄弟たち、十二人。

25:27 第二十はエリアタ、その子たち、兄弟たち、十二人。

25:28 第二十一はホティル、その子たち、兄弟たち、十二人。

25:29 第二十二はギダルティ、その子たち、兄弟たち、十二人。

25:30 第二十三はマハジオテ、その子たち、兄弟たち、十二人。

25:31 第二十四はロマムティ・エゼル、その子たち、兄弟たち、十二人に当たった。

Ⅰ歴代

[ 26 ]

26:1 門衛の組分けについて。コラ人ではアサフ族のコレの子メシェレムヤ。

26:2 メシェレムヤには子があった。長男ゼカリヤ、次男エディアエル、三男ゼバデヤ、四男ヤテニエル、

26:3 五男エラム、六男ヨハナン、七男エルエホエナイ。

26:4 オベデ・エドムには子があった。長男シェマヤ、次男エホザバデ、三男ヨアフ、四男サカル、五男ネタンエル、

26:5 六男アンミエル、七男イッサカル、八男ペウレタイ。神が彼を祝福されたからである。

26:6 彼の子シェマヤに子どもたちが生まれた。彼らは勇士だったので、その父の家を治める者となった。

26:7 シェマヤの子は、オテニ、レファエル、オベデ、エルザバデ、エルザバデの兄弟で勇者の、エリフとセマクヤ。

26:8 これらはみな、オベデ・エドムの子で、彼らとその子、兄弟たちは、その奉仕にふさわしい力のある勇敢な人であった。オベデ・エドムに属する者は六十二人であった。

26:9 メシェレムヤには子どもと兄弟たちがあった。彼らは勇者で、十八人であった。

26:10 メラリ族のホサには子があった。そのかしらはシムリであった。彼は長男ではなかったが、父が彼をかしらにしたのである。

26:11 第二はヒルキヤ、第三はテバルヤ、第四はゼカリヤであった。ホサの子ども、兄弟たちは合計十三人であった。

26:12 門衛のこれらの各組に対し、の宮で仕える任務が、彼らのかしらごとに、彼らの兄弟たちと全く同じように割り当てられた。

26:13 こうして彼らは、下の者も上の者も等しく、その父祖の家ごとに、一つ一つの門についてくじを引いた。

26:14 東方のくじはシェレムヤに当たった。彼の子で思慮深い助言者ゼカリヤのためにくじが引かれ、彼のくじは北方と出た。

26:15 オベデ・エドムには南方、彼の子らには倉、

26:16 シュピムとホサには西方、それに上り坂の大路のシャレケテ門が当たった。見張りの組と組とは並び合っていた。

26:17 東方には六人のレビ人、北方には毎日四人、南方には毎日四人、倉には二人ずつ、

26:18 西方の前庭には、大路に四人、前庭に二人であった。

26:19 以上が、コラ族とメラリ族の門衛の組分けである。

26:20 レビ人のアヒヤは、神の宮の宝物倉および聖なるささげ物の宝物倉を管理した。

26:21 ゲルション族でラダンに属するラダンの子ら、ゲルション人ラダンに属する一族のかしらたち、すなわちエヒエル人、

26:22 エヒエル人の子孫、その兄弟ゼタムとヨエルは、の宮の宝物倉を管理した。

26:23 アムラム人、イツハル人、ヘブロン人、ウジエル人については、

26:24 モーセの子ゲルショムの子シェブエルが宝物倉のつかさであった。

26:25 彼の同族で、エリエゼルに属する者は、その子レハブヤ、その子エシャヤ、その子ヨラム、その子ジクリ、その子シェロミテであるが、

26:26 このシェロミテと彼の兄弟たちは、ダビデ王と一族のかしらたち、および、千人隊の長、百人隊の長たち、軍の長たちが聖別して献げた聖なるささげ物の、すべての宝物倉を管理した。

26:27 彼らは、戦いで得た分捕り物の一部を、の宮を修理するために聖別した。

26:28 すべて予見者サムエル、キシュの子サウル、ネルの子アブネル、ツェルヤの子ヨアブが聖別した物、すなわち、すべての聖なるささげ物は、シェロミテとその兄弟たちに委ねられた。

26:29 イツハル人のうち、ケナンヤとその子たちは、イスラエルに関する外の仕事に就き、つかさやさばき人となった。

26:30 ヘブロン人のうち、ハシャブヤとその同族の者、すなわち勇者千七百人は、ヨルダン川より西のイスラエルの管理に当たり、に対する務めと王に対する奉仕のすべてを担った。

26:31 ヘブロン人のうち、エリヤは、その一族とその家系によればヘブロン人のかしらであった。ダビデの治世の第四十年に、彼らは調べられ、ギルアデのヤゼルで彼らの中に勇士たちが見つかった。

26:32 彼の同族の者たちは勇者であって、二千七百人いたが、一族のかしらたちであった。ダビデ王は彼らを、ルベン人、ガド人、マナセ人の半部族の上に任命し、すべて神に関わる事柄、王に関わる事柄に当たらせた。

Ⅰ歴代

[ 27 ]

27:1 イスラエルの子ら、すなわち、一族のかしらたち、千人隊の長、百人隊の長たち、および彼らのつかさたちは王に仕え、一年のすべての月を通して、月ごとの交代制により各分団のすべてのことに当たった。その人数は一つの分団が二万四千人であった。

27:2 第一の月、第一分団を率いるのは、ザブディエルの子ヤショブアム。彼の分団は二万四千人。

27:3 彼はペレツの子孫の一人で、第一の月を受け持つ軍の長たちすべてのかしらであった。

27:4 第二の月、分団を率いるのは、アホアハ人ドダイ。彼の分団には、長であるミクロテがいた。彼の分団は二万四千人。

27:5 第三の月、第三軍団の長は祭司エホヤダの子ベナヤ。彼がかしらであった。彼の分団は二万四千人。

27:6 彼は、あの三十人の勇士の一人、三十人の長のベナヤである。彼の分団には、その子アミザバデがいた。

27:7 第四の月、第四団は、ヨアブの兄弟アサエル。その子ゼバデヤが彼の跡を継いだ。彼の分団は二万四千人。

27:8 第五の月、第五団は、長はイズラフ人シャムフテ。彼の分団は二万四千人。

27:9 第六の月、第六団は、テコア人イケシュの子イラ。彼の分団は二万四千人。

27:10 第七の月、第七団は、エフライム族の出であるペロニ人ヘレツ。彼の分団は二万四千人。

27:11 第八の月、第八団は、ゼラフ人に属するフシャ人シベカイ。彼の分団は二万四千人。

27:12 第九の月、第九団は、ベニヤミン人に属するアナトテ人アビエゼル。彼の分団は二万四千人。

27:13 第十の月、第十団は、ゼラフ人に属するネトファ人マフライ。彼の分団は二万四千人。

27:14 第十一の月、第十一団は、エフライム族の出であるピルアトン人ベナヤ。彼の分団は二万四千人。

27:15 第十二の月、第十二団は、オテニエルに属するネトファ人ヘルダイ。彼の分団は二万四千人。

27:16 なお、イスラエルの各部族の長は、ルベン人では、ジクリの子エリエゼルが長。シメオン人ではマアカの子シェファテヤ。

27:17 レビではケムエルの子ハシャブヤ。アロンではツァドク。

27:18 ユダではダビデの兄弟の一人エリフ。イッサカルではミカエルの子オムリ。

27:19 ゼブルンではオバデヤの子イシュマヤ。ナフタリではアズリエルの子エリモテ。

27:20 エフライム族ではアザズヤの子ホセア。マナセの半部族ではペダヤの子ヨエル。

27:21 ギルアデのマナセの半部族ではゼカリヤの子イド。ベニヤミンではアブネルの子ヤアシエル。

27:22 ダンではエロハムの子アザルエル。これらがイスラエル各部族の長たちであった。

27:23 ダビデは二十歳以下の者は数に入れなかった。がイスラエルを天の星のように多くすると言われたからである。

27:24 ツェルヤの子ヨアブが数え始めたが、終わらなかった。しかし、このことで御怒りがイスラエルの上に下った。それでその数はダビデ王の年代記の統計には載らなかった。

27:25 王の宝物倉をつかさどったのは、アディエルの子アズマウェテ。畑地、町々、村々、それぞれの塔にある宝物倉を管理したのは、ウジヤの子ヨナタン。

27:26 土地を耕して畑仕事をする者たちを管理したのは、ケルブの子エズリ。

27:27 ぶどう畑を管理したのは、ラマ人シムイ。酒蔵用のぶどう畑の産物を管理したのは、シェファム人ザブディ。

27:28 シェフェラにあるオリーブの木といちじく桑の木を管理したのは、ゲデル人バアル・ハナン。油の倉を管理したのはヨアシュ。

27:29 シャロンで飼われる牛の群れを管理したのは、シャロン人シルタイ。谷にいる牛の群れを管理したのは、アデライの子シャファテ。

27:30 らくだを管理したのは、イシュマエル人オビル。雌ろばを管理したのは、メロノテ人エフデヤ。

27:31 羊の群れを管理したのは、ハガル人ヤジズ。これらはみな、ダビデ王の所有する財産の長官であった。

27:32 ダビデのおじヨナタンは助言者であり、洞察力のある人で、彼は書記でもあった。ハクモニの子エヒエルは王の子らとともにいた。

27:33 アヒトフェルは王の助言者で、アルキ人フシャイは王の友であった。

27:34 アヒトフェルの跡を継いだのは、ベナヤの子エホヤダとエブヤタル。王の軍の長はヨアブであった。

Ⅰ歴代

[ 28 ]

28:1 ダビデは、イスラエルのすべての長、すなわち、各部族の長、王に仕える各組の長、千人隊の長、百人隊の長、王とその子たちの全財産と家畜の担当者の長、宦官、有力者、およびすべての勇士たちをエルサレムに召集した。

28:2 ダビデ王は立ち上がって、こう言った。「私の兄弟たち、私の民よ。私の言うことを聞きなさい。私はの契約の箱のため、私たちの神の足台のために安息の家を建てる志を持ち、建築の用意をしてきた。

28:3 しかし、神は私に仰せられた。『あなたはわたしの名のために家を建ててはならない。あなたは戦いの人であり、人の血を流してきたからである。』

28:4 イスラエルの神、は、私の父の全家から私を選び、とこしえにイスラエルを治める王としてくださった。主はユダの中から君たる者を選び、ユダの家の中で私の父の家を、父の子たちの中で私を喜びとし、全イスラエルを治める王としてくださった。

28:5 は私に多くの子を授けてくださったが、私のすべての子どもの中から、私の子ソロモンを選び、イスラエルを治めるの王座に就けてくださった。

28:6 そして、私にこう言われた。『あなたの子ソロモンが、わたしの家とわたしの庭を造る。わたしが彼をわたしの子として選び、わたしが彼の父となるからだ。

28:7 もし彼が、今日のように、わたしの命令と定めを行おうと固く決心しているなら、わたしは彼の王国をとこしえまでも確立しよう。』

28:8 今、の会衆である全イスラエルの前で、私たちの神が聞いておられるこの場所で言う。あなたがたは、自分たちの神、の命令をすべて守り、求めなさい。それは、あなたがたがこの良い地を所有し、あなたがたの後、とこしえまでもあなたがたの子孫に受け継がせるためである。

28:9 わが子ソロモンよ。あなたの父の神を知り、全き心と喜びの気持ちをもって神に仕えなさい。はすべての心を探り、すべての思いの動機を読み取られるからである。もし、あなたが神を求めるなら、神はあなたにご自分を現される。もし、あなたが神を離れるなら、神はあなたをとこしえまでも退けられる。

28:10 今、心に留めなさい。は聖所となる宮を建てるために、あなたを選ばれた。勇気を出して実行しなさい。」

28:11 ダビデはその子ソロモンに、玄関広間、神殿、宝物室、屋上の間、内部屋、贖いの間などの設計図を授けた。

28:12 設計図は、すべて御霊によって彼に示された。すなわち、の宮の庭のこと、周囲のすべての脇部屋のこと、神の宮の宝物倉のこと、聖なるささげ物の宝物倉のこと、

28:13 祭司とレビ人の組分けのこと、の宮の奉仕のすべての仕事のこと、の宮の奉仕に用いるすべての用具のことである。

28:14 金については、各種の奉仕に用いるすべての器具に使う金の重さが、すべての銀の器具については、各種の奉仕に用いるすべての器具の重さが示され、

28:15 金の燭台とその上にある金のともしび皿の重さは、一つ一つの燭台とその上にあるともしび皿の重さが、銀の燭台については、一つ一つの燭台の用途別に燭台とその上にあるともしび皿の重さが示されていた。

28:16 並べ供えるパンの机の金の重さは、一つ一つの机ごとに、銀の机に用いる銀の重さとともに示されていた。

28:17 肉刺し、鉢、壺は純金であるが、金の杯については、それぞれの杯の重さ、銀の杯についても、それぞれの杯の重さ、

28:18 香をたく祭壇については、精錬された金の重さが示されていた。また、翼を広げての契約の箱をおおう金のケルビムの車の設計図も示されていた。

28:19 「これらすべては、私の上に臨んだの手によって書き物になっていて、仕事の全貌が理解できるはずだ。」

28:20 それから、ダビデはその子ソロモンに言った。「強く、雄々しく、事を成し遂げなさい。恐れてはならない。おののいてはならない。神である、私の神が、あなたとともにいてくださるのだから。主は、あなたを見放さず、あなたを見捨てず、の宮の奉仕に関わるすべての仕事を完成させてくださる。

28:21 見よ。神の宮のあらゆる奉仕のために祭司とレビ人の各組がいる。どんな仕事でも、あらゆる奉仕のために知恵をもって進んで事に当たる者がみな、あなたとともにいる。首長たちとすべての民は、あなたの命令すべてに従う。」

Ⅰ歴代

[ 29 ]

29:1 ダビデ王は全会衆に言った。「わが子ソロモンは、神が選ばれた、ただ一人の者であるが、まだ若く力もない。しかしこの工事は大きい。なぜなら、この宮は人のためではなく、神であるのためのものだからである。

29:2 私は全力を尽くして、私の神の宮のために準備をしてきた。すなわち、金製品のための金、銀製品のための銀、青銅製品のための青銅、鉄製品のための鉄、木製品のための木、縞めのう、色とりどりの象眼細工用の石、あらゆる宝石、大理石などを大量に準備した。

29:3 そのうえ、私は、私の神の宮に対する喜びとして、聖なる宮のために準備したすべてのものに加えて、自分の宝としていた金銀を、私の神の宮のために献げる。

29:4 建物の壁をおおうため、オフィルの金の中から金三千タラントと、精錬された銀七千タラント、

29:5 金製品のための金、銀製品のための銀、あらゆる職人の手仕事のためのものを献げる。今日、自ら進んで、その手にあふれるほどに献げる者はいないか。」

29:6 すると、一族の長たち、イスラエル各部族の長たち、千人隊と百人隊の長たち、さらに王家の執務の長たちは、自ら進んで、

29:7 神の宮の奉仕のために、金五千タラント一万ダリク、銀一万タラント、青銅一万八千タラント、鉄十万タラントを献げた。

29:8 宝石を持っている者は、これをゲルション人エヒエルの手に託しての宮の宝物倉に献げた。

29:9 民は、長たちが自ら進んで献げたことを喜んだ。彼らが全き心をもって、自ら進んでに献げたからである。ダビデ王も大いに喜んだ。

29:10 ダビデは全会衆の前でをほめたたえた。ダビデは言った。「私たちの父イスラエルの神、よ。あなたがとこしえからとこしえまで、ほめたたえられますように。

29:11 よ、偉大さ、力、輝き、栄光、威厳は、あなたのものです。天にあるものも地にあるものもすべて。よ、王国もあなたのものです。あなたは、すべてのものの上に、かしらとしてあがめられるべき方です。

29:12 富と誉れは御前から出ます。あなたはすべてのものを支配しておられます。あなたの御手には勢いと力があり、あなたの御手によって、すべてのものが偉大にされ、力づけられるのです。

29:13 私たちの神よ。今、私たちはあなたに感謝し、あなたの栄えに満ちた御名をほめたたえます。

29:14 このように自ら進んで献げる力を持っているとしても、私は何者なのでしょう、私の民は何者なのでしょう。すべてはあなたから出たのであり、私たちは御手から出たものをあなたに献げたにすぎません。

29:15 私たちは、父祖たちがみなそうであったように、あなたの前では寄留者であり、居留している者です。地上での私たちの日々は影のようなもので、望みもありません。

29:16 私たちの神、よ。あなたの聖なる御名のために宮を建てようと私たちが準備したこの多くのものすべては、あなたの御手から出たものであり、すべてはあなたのものです。

29:17 わが神よ。あなたは心を試される方で、真っ直ぐなことを愛されるのを私はよく知っています。私は直ぐな心で、これらすべてを自ら進んで献げました。また今、ここにいるあなたの民が、自ら進んであなたに献げるのを、私は喜びのうちに見ました。

29:18 私たちの父祖アブラハム、イサク、イスラエルの神、よ。御民が心にめぐらす思いをとこしえに守り、彼らの心をしっかりとあなたに向けさせてください。

29:19 わが子ソロモンに全き心を与え、あなたの命令とさとしと掟を守らせて、すべてを行わせ、私が準備してきた宮を建てさせてください。」

29:20 そして、ダビデは全会衆に「あなたがたの神、をほめたたえよ」と言った。すると全会衆は、父祖の神、をほめたたえ、と王の前に身をかがめてひれ伏した。

29:21 その翌日、彼らはにいけにえを献げ、に全焼のささげ物を献げた。雄牛千頭、雄羊千匹、子羊千匹、これらに添える注ぎのぶどう酒、また全イスラエルのための多くのいけにえを献げた。

29:22 その日、彼らは大いに喜んで、の前で食べたり飲んだりし、改めてダビデの子ソロモンを王とし、の前で油を注いで君主とした。また、ツァドクを祭司とした。

29:23 こうしてソロモンはの王座に就き、父ダビデに代わって王となった。彼は栄え、全イスラエルは彼に聞き従った。

29:24 すべての首長たち、勇士たち、そしてダビデ王のすべての息子たちも、ソロモン王に忠誠を誓った。

29:25 はソロモンを全イスラエルの目の前に非常に大いなる者とし、彼より前にイスラエルを治めたどの王にも見られなかった王の威厳を、彼に与えられた。

29:26 このようにして、エッサイの子ダビデは全イスラエルを治めたのである。

29:27 彼がイスラエルの王であった期間は四十年であった。ヘブロンで七年治め、エルサレムで三十三年治めた。

29:28 彼は幸せな晩年を過ごし、齢も富も誉れも満ち足りて死んだ。彼の子ソロモンが代わって王となった。

29:29 ダビデ王についての事柄は、最初から最後まで、『予見者サムエルの働き』、『預言者ナタンの働き』、『先見者ガドの働き』にまさしく記されている。

29:30 そこには、彼の統治のすべてとその功績、また、彼とイスラエル、および諸国のすべての王国の上に過ぎていった時代についても記されている。