詩篇131篇

都上りの歌。ダビデによる。

131:1 主よ私の心はおごらず私の目は高ぶりません。及びもつかない大きなことや奇しいことに私は足を踏み入れません。

 彼は、高ぶらないこととして、非常に大きなことや奇しいことに足を踏み入れることを挙げています。高ぶりの本質は、神の言葉より自分の考えを高く置くことです。心は、御言葉を受け入れる座です。目は、信仰の比喩で、いずれも神の言葉を受け入れることを表しています。神の言葉を退け、自分の考えに立つことが高ぶりです。

 そして、そのことがどのような状況で起こるのかを挙げています。彼が、足を踏み入れてはならない大きなことや奇しいことに踏み込むことです。彼は、神の言葉に従うことでそのようなことは神に委ねるべきであるのに、自分の考えに立って、あるいは、肉の考えに立って事を起こすことで、踏み入れてはならない領域に踏み込むのです。自分の手で、事を解決しようとするのです。

131:2 まことに私は私のたましいを和らげ静めました。乳離れした子が母親とともにいるように乳離れした子のように私のたましいは私とともにあります。

 彼は、高ぶるたましいを静めました。乳離れした子は。母のそばに静かにしています。

131:3 イスラエルよ今よりとこしえまで主を待ち望め。

 彼は、そのようにして主を待ち望んだのです。事をなさるのは、主です。その方の主権とその方の力に委ねました。

 それで、彼は、イスラエルがまたそのように振る舞うように、呼びかけています。