詩篇123篇
都上りの歌。
123:1 あなたに向かって私は目を上げます。天の御座に着いておられる方よ。
彼は、天の御座に着いておられる方に目を上げました。
123:2 まことにしもべたちの目が主人の手に向けられ仕える女の目が女主人の手に向けられるように私たちの目は私たちの神主に向けられています。主が私たちをあわれんでくださるまで。
彼の目は、女主人の手に向けられている仕える女の目ように、主に向けられています。仕える女は、女主人の手を見逃すことはできません。女主人の指図にいつでも対応できるように、目を向けているのです。彼は、そのように主に目を向けていました。彼は、主が主を求める者に喜んで答えてくださることを願い、それを待っていたからです。
・「あわれむ」→(主が)求める者に喜んで応えること。契約に基づく。人の側からは、「懇願」。
123:3 あわれんでください主よあわれんでください。私たちは蔑みでいっぱいです。
彼は、蔑みを受けていたので、主が彼の求めに答えてくださることを願いました。
123:4 私たちのたましいは安逸を貪る者たちの嘲りと高ぶる者たちの蔑みでいっぱいです。
彼は、安逸を貪る者たちの嘲りを受けていました。彼らは、神の言葉に従うより、安逸を貪ることを求めたのです。「たましい」と表現されていて、彼らのしたことは、彼の霊的な歩みに対する嘲であることがわかります。
高ぶるとは、本質的には、神の言葉に対する高ぶりです。そのような者たちは、神の言葉に従う彼を蔑んだのです。
そのような中で、彼は、主を求める者として主が喜んで答えてくださることを願っているのです。「あわれんでください」と言う求めは、大胆な求めです。しかし、これは、契約に約束されていることであり、彼は、契約に基づいて大胆に主に求めたのです。