詩篇120篇
都上りの歌。
都上りは、律法の規定により、主の前に出ることです。
120:1 苦しみのうちに私が主を呼び求めると主は私に答えてくださった。
120:2 主よ私のたましいを偽りの唇欺きの舌から救い出してください。
彼が求めたのは、偽りの言葉、欺きの言葉からの救いです。それは、彼のたましいを躓かせるものです。
120:3 欺きの舌よおまえに何が与えられおまえに何が加えられるだろうか。
欺きを語る者がそのままで済まされないことを言い表しています。
120:4 勇士の鋭い矢そしてえにしだの炭火だ。
彼らは、報いとして、鋭い矢で貫かれるのです。勇士と形容することで、それが容赦なく貫くことを表現しています。矢は、神の裁きとしての御言葉の適用を表していて、間違った教えに対して、これを裁くものです。欺きを語る者の持つ教えや考えを貫くのです。
炭火は、神の評価を表します。
120:5 ああ嘆かわしいこの身よ。メシェクに寄留しケダルの天幕に身を寄せるとは。
この人は、都に上るのであり、今、メシェクやケダルにいるわけではありません。メシェクは、イスラエルの北の地、ケダルは、南の地です。これは、彼の置かれている状況を比喩的に表現したのです。
120:6 この身は平和を憎む者とともにあって久しい。
120:7 私が平和を──と語りかければ彼らは戦いを求めるのだ。
彼と共にいた人たちは、まるで異邦人のようでした。かれらは、神の前に御心を行うことを求めず、完全にされることを求めない人たちでした。イスラエルは、聖書を調べていました。聖書に永遠の命があるからです。それは、神の御心を行うことで、永遠の報いとしての資産を受け継ぐことです。
彼は、その完全さについて語りかけました。そうすることが祝福の道であるからです。しかし、彼らは、その言葉を聞くどころか、戦いを求めます。人は、自分が良しとしていることが誤りであることを指摘されることを非常に嫌います。良い道を求めるより、戦いを求めるのです。
・「平和」→完全さ。