民数記24章
24:1 バラムはイスラエルを祝福することが主の目にかなうのを見て、これまでのようにまじないを求めに行くことをせず、その顔を荒野に向けた。
バラムは、イスラエルを祝福することが主の目に適うのを見て、時に応じて、時の中でまじないを求めるために行かなかった。そして、顔を荒野に向けた。
バラムにとっては、主からの啓示は、まじないでした。彼は、主が今まで示した言葉の内容から、イスラエルを祝福することであることが分かりましたので、それに合わせた内容の言葉を考えたのです。主に求めるために行きませんでした。
彼は、主が直接啓示された言葉の重さについて考えていなかったのです。彼は、今まで、自分の命がかかっていたので、主の示された通りの言葉を語りました。しかし、今回は、主の言葉を求めにいかなかったことは、主が示された通りに語らなければならないという主の命令を軽く考えていたのです。
今日、聖書の言葉を取り次ぐ働きが信者に委ねられています。聖書が完成しているので、直接的な啓示はありません。聖書には、私たちの知るべき御心は、完全に示されています。ですから、その御心を正しく理解し、書かれている通りの御心を伝える必要があります。しかし、聖書に記されている内容から外れ、自分の考えに合わせて御言葉を取り継ぐことは、非常に悪い影響をもたらします。
・「これまでのように」→「前置詞:k+時、時に応じて」+「前置詞:b+時、時の中で」
・「まじない」→隠された知識を求め、神の直接的な啓示ではなく、占いのような手段で情報を得ようとする行為。
24:2 バラムが目を上げると、イスラエルがその部族ごとに宿っているのが見えた。すると、神の霊が彼の上に臨んだ。
バラムが彼の目を上げた。そして、イスラエルがその部族ごとに宿っているのを見た。そして、神の霊が来た。
バラムは、自分の考えを述べようとしていました。しかし、主はそれを許されませんでした。主の霊が来て、語らせるのです。
24:3 彼は、彼の詩のことばを口にして言った。「ベオルの子バラムの告げたことば。目の開かれた者の告げたことば。
彼は、彼の詩を取り上げ、言った。ペオルの子バラムの告げた言葉、目の開かれた者の告げた言葉。
ただし、その詩は、バラムのものです。バラムの口を通して、神の霊が語らせました。
主は、イスラエルに祝福を与えようとしておられます。人が語ろうとしている言葉が、主のしようとしておられることの意を汲んだものであったとしても、人からの言葉を語らせませんでした。この時、それをしようとした時、神の霊が来られたように、神の御心を正確にそのまま語るのでなければならないのです。まして、そこに自分を現す肉が働くような時には、その言葉は、忌み嫌われるものです。
24:4 神の御告げを聞く者、全能者の幻を見る者、ひれ伏し、目の開かれた者の告げたことば。
神の言葉を聞く者、全能者の現れを見る者、ひれ伏す者、そして、目の開かれた者の告げた言葉。
・「幻」→現れ。神から与えられた視覚的体験を通じて、生ける神と出会うこと。なお、日本語の「幻」は、存在しないのに見えるもののことを指し、整合しない。
24:5 なんとすばらしいことよ。ヤコブよ、あなたの天幕は。イスラエルよ、あなたの住まいは。
何と。ヤコブよ、あなたの天幕は、イスラエルよ、あなたの住まいは、主の目に適っていることよ。
天幕や住まいは、人の生活を表し、人の歩みを表しています。それが、主の目に適った良いものであるのです。イエス様に関しては、「完全な幕屋を通り」と記されています。人としての完全な歩みを表しています。
・「すばらしい」→主の目に適っている。良い。
24:6 それは、広がる谷のよう、また川のほとりの園のようだ。主が植えたアロエのよう、また水辺の杉の木のようだ。
それは、広がる流れのよう、また川のほとりの園のよう、主が植えたアロエのよう、水のほとりの杉の木のようだ。
流れ、また、川は、聖霊の比喩です。広がる流れは、聖霊が豊かに働くことを表しています。園は、果樹や木々の植えられている場所です。それは、川のほとりにありました。川と密接に接していることを表しています。聖霊の働きによって、果樹が実を結ぶように聖霊の実を結ぶことの比喩です。また、木は、成長を表していますが、聖霊によって成長し、主に似た者となることを表しています。アロエは、香料ですが、主の葬りに使われたように、死ぬことを表しています。肉に対して死に神の前に香りを放ったことを表しています。主が植えたとあるように、それは、主の働きです。また、水は、御言葉の比喩です。杉の木は、キリストの比喩です。水のほとりは、水と密接に接していることを表しています。これは、御言葉による成長の比喩で、イエス・キリストに達することを表しています。
伝道者
2:5 いくつもの庭と園を造り、そこにあらゆる種類の果樹を植えた。
2:6 木の茂った森を潤すためにいくつもの池も造った。
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・「谷」→流れ。急流。川。
・「ほとり」、水「辺」→ほとり。上。上の方。越えて。
24:7 その手桶からは水があふれ、種は豊かな水に潤う。王はアガグよりも高くなり、王国は高く上げられる。
水は、手桶から流れ、彼の種は、水の中にたくさんある。そして、彼の王は、アガグより高くなった。また、その王国は、自ら非常に高くした。
水は、御言葉の比喩です。彼は、それを豊かに注ぎ、種に与えます。種は、たくさんあり、その水を受けて豊かに実ることが期待できます。御言葉により、豊かな実を結ばせることの比喩になっています。
アガグは、アマレクの王であり、アマレクについては、二十節で「アマレクは国々の中で最高のもの。」と言われています。そのアガグより高くなったのです。その王国は、自ら非常に高くしました。
・「アガグ」→アマレクの王。
・「高くなり」→高くなる。接続法未完了形。高くなった。
・「高く挙げられる」→上げる。強意語幹、再帰。接続法未完了形。自らを非常に高くした。
24:8 彼をエジプトから導き出された神は、彼にとっては野牛の角のようだ。彼は自分の敵の国々を食い尽くし、彼らの骨をかみ砕き、矢をもって撃ち砕く。
彼をエジプトから出て行かせた神は、野牛の角のようだ。彼は、敵の国々を食べ。彼らの骨を砕き、彼の矢は、砕く。
野牛の角は、後半に記されているように敵に対する力強さを表しています。食べることは、次に記されている骨との関係で、その肉を食らうことを表しています。肉の働きをなくすのです。
骨は、その人の持つ教えの比喩です。敵の持つ教えを砕きます。彼らは、主を認めずその言葉に従わない者たちです。その教えを砕くのです。矢は、御言葉の比喩ですが、裁きのために使われます。それで砕くのです。主の言葉によって、敵の教えを砕くのです。
・「導き出された」→出ていく。使役語幹、分詞。
24:9 雄獅子のように、また雌獅子のように、彼は身を伏せ、横たわる。だれがこれを起こせるだろう。あなたを祝福する者は祝福され、あなたをのろう者はのろわれる。」
雄獅子のように、雌獅子のように彼は、膝をつき、横たわった。誰が彼を起きさせるだろうか。あなたを大いに祝福しする者は、祝福される者。あなたを呪う者は、呪われる者。
獅子は、誰も起きさせることができない威厳を表しています。
・「身を伏せ」→膝が折れている姿。
24:10 バラクはバラムに対して怒りを燃やし、手を打ち鳴らした。バラクはバラムに言った。「私の敵に呪いをかけてもらうためにおまえを招いたのに、かえっておまえは三度までも彼らを祝福した。
バラクは、バラムに怒りを燃やし、手を打ちなした。バラクは、バラムに言った。私の敵対者を呪うために、私はあなたを呼んだ。そして、見よ。あなたは、彼らをこれで三回大いに祝福して大いに祝福した。
・「祝福した」→祝福する。強意語幹、完了形+強意語幹、不定詞絶対形。強意語幹で強調し、不定詞絶対形でさらに強調している。これ以上なく(最高に)祝福した。
24:11 今、おまえは自分のところに引き下がれ。私は手厚くもてなすつもりでいたが、主がもう、そのもてなしを拒まれたのだ。」
そして、今、あなたは、自分のところへ引き下がれ。私は言った。私は、あなたにこれ以上ない最高の栄誉を与えよう、と。しかし、見よ。主は、その栄誉を控えられた。
バラクが与えようとした栄誉は、物質的なものです。彼は、主がそれを与えることを控えられたと言いましたが、自分の考えです。
・「手厚くもてなす」→栄誉を与える。強意語幹、不定詞絶対形+強意語幹、未完了形。これ以上ない最高の栄誉を与える。
・「拒まれた」→控える。断る。抑制する。
・「もてなし」→栄誉。
24:12 バラムはバラクに言った。「私は、あなたが遣わした使者たちにも、こう言ったではありませんか。
バラムは、バラクに言った。私は、あなたが遣わしたあなたの使者に言わなかったか。私は次のようにはっきり言った。
・こう「言った」→強意語幹。
24:13 『たとえバラクが私に銀や金で満ちた彼の家をくれても、主のことばに背くことは、良いことでも悪いことでも、私の心のままにすることはできません。主が告げられること、それを私は告げなければなりません。』
例えバラクが私に彼の家いっぱいの銀と金をくれるとしても、主の言葉から離れ、私の心から良いことあるいは悪いことをすることはできない。主が確かに言われることを、私は確かに語るのだ。
彼が比較対象とした家に満ちる銀と金は、比喩になっていて、主の言葉から離れず、主の言われた通りに語ることで主の御心を行うことの意味を表しています。銀は、贖われた者として歩みであり、肉を捨て、御霊による歩みの比喩です。そして、金は、義を表していて、義の実を結ぶことを表しています。
24:14 今、私は自分の民のところに帰ります。さあ、私は、この民が終わりの日にあなたの民に行おうとしていることについて、あなたに助言を与えます。」
さあ、見よ、私は、自分の民のところに行こうとしている。来なさい。私は、あなたに、後の日に、この民があなたの民にすることを明らかにしよう。
・「助言を与える」→助言する。明らかにする。
24:15 そして彼の詩のことばを口にして言った。「ベオルの子バラムの告げたことば。目の開かれた者の告げたことば。
彼は、自分の詩を取り上げ、そして、言った。べオルの子バラムの言葉、目の開かれた者の言葉。
24:16 神の御告げを聞く者、いと高き方の知識を知る者、全能者の幻を見る者、ひれ伏し、目の開かれた者の告げたことば。
神の言葉を聞く者、いと高き方の知識を知る者、全能者の現れを見、ひれ伏す者、目の開かれた者の言葉。
24:17 私には彼が見える。しかし今のことではない。私は彼を見つめる。しかし近くのことではない。ヤコブから一つの星が進み出る。イスラエルから一本の杖が起こり、モアブのこめかみを、すべてのセツの子らの脳天を打ち砕く。
私は、見る、しかし、今ではない。私は、彼を見つめる。しかし、近くではない。ヤコブから一つの星が、地を踏む。イスラエルから一つの杖が起こり、モアブの頭を砕き、全てのセツの子らを打ち砕く。
・「こめかみ」→角。端。頭。顎鬚の端すなわちこめかみ。脇。
・「打ち砕く」→投げ出す。切り裂く。突き破る。捨て去る。
24:18 その敵、エドムは所有地となり、セイルも所有地となる。イスラエルは力ある働きをする。
そして、エドムは所有地となり、そして、彼らに敵対している者セイルと力強く行動するイスラエルは、所有地になる。
エドム、セイル、そして、イスラエルは、民族であるとともに、所有地として扱われていますので、彼らのものである土地を意味しています。ヤコブから出る一つの星は、エドム、彼に敵対するセイル、そして、彼にとって力強い働きをなす者の土地、イスラエルを所有地とします。
24:19 ヤコブから出る者が治め、残った者たちを町から絶やす。」
ヤコブから治めよ。彼は、残った者を町から絶えさせる。
その方に、ヤコブから治めるように言い、彼すなわちヤコブに残りの者たちを町から絶やします。
24:20 彼はアマレクを見渡して、彼の詩のことばを口にして言った。「アマレクは国々の中で最高のもの。しかし、その終わりは滅びに至る。」
彼は、アマレクを見て、自分の詩を取り上げ、言った。アマレクは、国々の第一のもの。しかし、彼の終わりは、永遠に破滅に。
24:21 彼はケニ人を見渡して、彼の詩のことばを口にして言った。「あなたの住みかは堅固で、あなたの巣は岩間に置かれている。
そして、彼は、ケニ人を見て、彼の詩を取り上げ、そして、言った。堅固なあなたの住まい。そして、あなたの巣は、岩間に置かれている。
24:22 しかし、カインは滅ぼし尽くされ、ついにはアッシュルがあなたを捕虜とする。」
なぜならば、それにもかかわらず、アッシュルがあなたを捕虜とする時までに、カインは、燃やし尽くされることになる。
ケニ人は、岩間の巣のように守られます。その敵となるのはカナン人です。それにもかかわらず、そのケニ人も、捕虜となるますが、その時まで、カナン人は、燃やし尽くされるのです。
24:23 また彼は、彼の詩のことばを口にして言った。「ああ、神が定められたなら、だれが生き延びられるだろう。
そして、彼は、彼の詩を取り上げ言った。「ああ、神が定められたことから離れて誰が生きるだろうか。」
24:24 船がキティムの岸から来て、アッシュルを苦しめ、エベルを苦しめる。これもまた、滅びに至る。」
船がキティムの岸から来て、そして、彼らは、アッシュルを大いに苦しめ、エペルを大いに苦しめる。そして、これもまた、永遠の破滅に。
24:25 バラムは立って自分のところへ帰って行った。バラクも帰途についた。
そして、バラムは立って、そして、行き、そして、自分の所へ帰った。そして、バラクも、自分の道へ行った。