民数記18章

18:1 そこで、主はアロンに言われた。「あなたと、あなたとともにいるあなたの子たちと、あなたの父の家の者たちは、聖所に関わる咎を負わなければならない。また、あなたと、あなたとともにいるあなたの子たちは、あなたがたの祭司職に関わる咎を負わなければならない。

 主は、アロンに言われました。アロンとその子と父の家の者すなわちモーセとその子たちは、聖所に関わる咎を負うこと、また、アロンとその子たちは、祭司の務めに関わる咎を負わなければならないことです。

 咎は、不正による罪とその責任としての罰です。彼らは、その咎を負うのです。責任を負います。

・「咎」→歪み、道徳的堕落、そのような行為から生じる個人または集団の罪、そしてその結果としての罰を受ける責任。この用語は行為と重荷の両方を包含するため、文脈に応じて「不義」「罪」「不義の罰」と訳される。

・「あなたの父」→単数。アムラム。

18:2 また、あなたの父祖の部族であるレビ部族の、あなたの身内の者たちも、あなたの近くに来させよ。彼らがあなたに連なり、あかしの天幕の前で、あなたと、あなたとともにいるあなたの子たちに仕えるためである。

 さらに、レビ部族をアロンに連なり、アロンとその子たちに仕えるために近くに来させました。

18:3 彼らはあなたのための任務と、天幕全体の任務に当たる。しかし彼らは、聖なる用具と祭壇に近づいてはならない。彼らも、あなたがたも、死ぬことのないようにするためである。

 彼らは、アロンの祭司の任務と天幕全体の任務にあたります。しかし、彼らは、聖なる用具と祭壇に近づいてはなりませんでした。

・「任務」→神の権威のもとでの管理責任。

18:4 彼らはあなたに連なり、天幕の奉仕のすべてに関わる、会見の天幕の任務に当たる。資格のない者があなたがたに近づいてはならない。

 彼らは、あなたすなわちアロンに連なり、すなわち結びつけられ、天幕の奉仕に関わる、会見の天幕の任務に当たる、すなわち管理責任を果たす

 資格のないものは、アロンに近づいてはなりません。

・「任務」→神の権威のもとでの管理責任。

・「当たる」→守る、保持する、見守る、保全する、遵守する、従う、維持する。

・「資格のない者」→イスラエルの神との契約的領域の外側にあるあらゆるもの。

18:5 あなたがたは、聖所の任務と祭壇の任務を果たしなさい。そうすれば、イスラエルの子らに再びわたしの激しい怒りが下ることはない。

 アロンは、彼らと共に聖所の任務と、祭壇の任務を果たすのです。そうすれば、イスラエル子らに主の激しい怒りが下ることはないのです。かつて、主が選んだのではないコラたちが、祭司としての役割を要求したことで、滅ぼされたのです。そのようなことがないためです。

18:6 今ここに、わたしは、あなたがたの同族レビ人をイスラエルの子らの中から取り、会見の天幕の奉仕をするために主に献げられた者として、あなたがたへの贈り物とする。

 アロンの同族のレビ人たちは、イスラエルの子らの中から取られました。会見の天幕の奉仕をするために主に捧げられたのです。それは、アロンたちへの贈り物とし与えられました。

 これは、大祭司としてのイエス様に信者が与えられていることの比喩です。彼らは、人々の中から取り出され、主に仕える者として捧げられたのです。それは、大祭司への贈り物です。

18:7 あなたと、あなたとともにいるあなたの子たちは、祭壇に関するすべてのことや、垂れ幕の内側のことについて自分の祭司職を守り、奉仕しなければならない。わたしはあなたがたの祭司職の奉仕を賜物として与える。資格なしにこれに近づく者は殺されなければならない。」

 アロンとその子たちは、祭壇に関する全てのことや、垂れ幕の内側のことについて、自分の祭司の務めを守る。そして、賜物の働きすなわちあなたに与える祭司の務めに仕えることになる。

 しかし、資格がなく近付く者は、殺されなければならない。 

・「仕える」→接続法完了形。~することになる。明確な結果。

・「資格なしに」→部外者。外の者。よそ者。外国人。

18:8 主はまたアロンに言われた。「今わたしは、わたしへの奉納物に関わる任務をあなたに与える。わたしはイスラエルの子らのすべての聖なるささげ物について、これをあなたが受け取る分とし、またあなたの子たちへの永遠の割り当てとする。

 次に示されたことは、主への奉納物に関する管理責任の任務です。イスラエルの子らの全ての聖なる捧げ物について、これをアロンとその子らの受け取る分とすることで、永遠の割り当てとすることです。

18:9 火による最も聖なるもののうちで、あなたのものとなるのは次のとおりである。わたしに納めるすべてのささげ物、すなわち穀物のささげ物、罪のきよめのささげ物、代償のささげ物、これらすべては、あなたとあなたの子たちにとって最も聖なるものである。

 火による聖別のもののうちで、アロンのものになる物は、主に納める全ての捧げ物です。穀物の捧げ物。罪の清めの捧げ物。「代償→罪過」の捧げ物。アロンとその子らにとって聖別のもの、すなわち神様のために聖なるものとして取り分けられた物で、彼らに与えられた物です。

・「最も聖なるもの」→神の領域に聖別されたもの。世俗的な使用からの分離と、神聖な目的に神聖化されたことを示す。「最も」を意味してはいない。

18:10 あなたはそれを最も聖なるものとして食べなければならない。すべての男子は、それを食べることができる。それはあなたにとって聖なるものである。

 彼らにとってそれは聖別された聖い物として食べなければなりません。捧げ物は、御子の比喩となっています。父は、それを覚えることを望まれるのです。祭司も、捧げ物について神と同じ観点から覚えるのです。御子の栄光を覚えるために食べるのです。単に食欲を満たすためのものではありません。

 全ての男子が食べることができます。男子だけに限られているときは、公の行為であることを表しています。それを聖なるもの、すなわち、神に取り分けられたものとして扱い、神の観点から御子を覚えることを目的としています。

18:11 また次の物もあなたのものとなる。イスラエルの子らの贈り物である奉納物、彼らのすべての奉献物、これをわたしはあなたと、あなたとともにいる息子たちと娘たちに与え、永遠の割り当てとする。あなたの家にいるきよい者はだれでも、それを食べることができる。

 また、イスラエルの子らの贈り物である奉納物、彼らの奉献物は、彼のものとなります。アロンと共にいる息子、娘たちに与えます。それも、永遠の割り当てです。アロンに家にいるきよい者は、誰でも食べることができます。神のために捧げられた物は、彼らに与えられました。

18:12 最良の新しい油、新しいぶどう酒の最良のものと穀物、人々が主に供えるこれらの初物すべてをあなたに与える。

 彼らが捧げる最も良い初物を与えます。

 油は、聖霊の比喩です。彼らが捧げる物は、聖霊の実です。新しいとあるように、常に聖霊が働かれることで結ばれる実なのです。それは、神にとって最も価値あるものです。

 葡萄酒は、自分を捨てることの比喩です。新しいことは、常に自分を捨てることを表しています。それは、最も価値あるものです。

 穀物は、結ばれた実を表しています。聖霊により、肉にはよらず、自分を捨てることで結ばれる実です。

 それらは、神に捧げられ、神の栄光となります。大祭司として、霊的指導者として実を結ばせる働きは、イエス様の大祭司としての働きの比喩です。その結ばれる実は、主イエス様の成果として与えられるのです。そして、父に栄光が帰せられます。

・「最良の」→脂身が多い。ここから、神に対して、最善な、優れている、選りすぐりのなどを意味する。霊的には、聖霊に満たされていることの比喩。

18:13 彼らの地のすべてのものの初なりで、彼らが主に携えて来る物は、あなたのものになる。あなたの家にいるきよい者はだれでも、それを食べることができる。

 彼らが携えてくる他のすべてのものの初なりも彼らに与えられます。それを、彼の家の清い者は、誰でも食べることができます。

18:14 イスラエルのうちで聖絶の物はみな、あなたのものになる。

 聖絶の物はみな、アロンのものとなります。

18:15 人でも家畜でも、主に献げられるすべての肉なるもので、最初に胎を開くものはみな、あなたのものとなる。ただし、人の長子は、必ず贖わなければならない。また、汚れた家畜の初子も贖わなければならない。

 人でも家畜でも、最初に胎を開くものは、彼らのものとなります。これは、性別を問いません。長子、初子は、最初に生まれたものを表し、性別によりません。

 それにもかかわらず、人の長子と、汚れた動物の初子は、贖わなければなりません。

18:16 その贖いの代金として、生後一か月たってから、一シェケル二十ゲラの聖所のシェケルで、銀五シェケルを払わなければならない。

 贖いの代金は、銀五シェケルです。銀は贖いを表しています。代金の目的も贖いを表しています。贖いは、肉にはよらず御霊によって新しく生まれた者として歩むことを表しています。五は、御心を行うことを表しています。御霊によって御心を行うのです、

 一シェケルは、二十ゲラです。二十は、十の双数です。十は、到達点としての完全さを表し、二は、証しを表しています。一は、独り子の御子を表しています、その方は、神の御心を成し遂げられて証しされた方です。神の御心を行うことは、独り子の御子の栄光を現すことであるのです。

18:17 ただし、牛の初子、または羊の初子、あるいはやぎの初子は贖ってはならない。これらは聖なるものだからである。あなたはそれらの血を祭壇に振りかけ、脂肪を食物のささげ物、主への芳ばしい香りとして、焼いて煙にしなければならない。

 牛の初子、羊の初子、あるいは山羊の初子は、贖ってはなりません。それは、聖なるものてあり、主のものであるからです。主は、その血を祭壇に振りかけ、脂肪を食物の捧げ物として捧げるように言われました。それらの捧げ物は、主イエス様を表しています。父にとって、御子がご自分を捨てたことと、聖霊によって御心を行われたことを覚えることを何よりも望まれたのです。

18:18 その肉はあなたのものとなる。それは奉献物の胸肉や右のもも肉と同様にあなたのものとなる。

 その肉は、アロンのものとなります。奉献物の揺り動かして捧げる胸肉や、右のもも肉と同様に与えられます。

レビ記

7:29 「イスラエルの子らに告げよ。交わりのいけにえを主に献げる者は、自分の交わりのいけにえのうちから、そのささげ物を主のところに持って行かなければならない。

7:30 その人は自分の手で主への食物のささげ物を持って行く。その脂肪を胸肉と一緒に持って行き、胸肉を(揺り動かす)奉献物として主の前で揺り動かす。

7:31 祭司はその脂肪を祭壇の上で焼いて煙にする。その胸肉はアロンとその子らのものとなる。

7:32 あなたがたは、自分たちの交わりのいけにえのうちから右のもも肉を、奉納物として祭司に与えなければならない。

7:33 アロンの子らのうち、交わりのいけにえの血と脂肪を献げる者が、その右のもも肉を自分の受ける分とする。

7:34 それは、わたしが、(揺り動かす)奉献物の胸肉と奉納物のもも肉をイスラエルの子らから、その交わりのいけにえから取り、それらを祭司アロンとその子らに、イスラエルの子らから受け取るべき永遠の割り当てとして与えたからである。」

7:35 これは、アロンとその子らが祭司として主に仕えるようになった日に、主への食物のささげ物のうちから彼らが受け取る分となった。

7:36 それは、イスラエルの子らから取って彼らに与えるようにと、彼らが油注がれた日に主が命じられたもので、代々にわたる永遠の割り当てである。

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 揺祭ともも肉は、アロンのものになります。「同様に」とありますので、アロンとその子らのものすなわち祭司のものとなります。

・「奉献物」の胸肉→「揺祭」の胸肉。すなわち「揺り動かす奉献物」の胸肉。

18:19 イスラエルの子らが主に献げる聖なる奉納物をみな、わたしは、あなたと、あなたとともにいる息子たちと娘たちに与えて、永遠の割り当てとする。それは、主の前にあって、あなたとあなたの子孫に対する永遠の塩の契約となる。」

 イスラエルの子らが主に捧げる聖なる奉献物は、アロンとその子たちと、その息子たちと娘たちに与えます。これは、聖なる奉献物全般について言っています。それらを与えて、永遠の割り当てとするのです。そのことについて、「永遠の塩の契約」と言われました。塩は、永遠に変わらないものであることを表しています。

18:20 主はまたアロンに言われた。「あなたは彼らの地で相続地を持ってはならない。彼らのうちに何の割り当て地も所有してはならない。イスラエルの子らの中にあって、わたしがあなたへの割り当てであり、あなたへのゆずりである。

 アロンに言われました。アロンは、すなわち、祭司は、イスラエルの子らの地で、相続地を持ってはならないということです。イスラエルの子らの中にあって、「わたしが」割り当てであり、相続分である、と。

 イスラエルの子らは、カナンの地を相続します。それは、御国を相続することの比喩です。御国において、永遠の栄光と誉を称賛と共に報いとして受け継ぐのです。祭司は、主御自身を受け継ぎます。父と御子を知ることが永遠のいのちです。主と同じ者に変えられ、主の栄光を知ることになります。それは、より高度なことです。それは、祭司としての信者に求められていることです。

18:21 さらに、レビ族には、わたしは今、彼らが行う奉仕、会見の天幕での奉仕に報い、イスラエルのうちの十分の一をみな、ゆずりのものとして与える。

 さらに、レビ族には、彼らの奉仕に報いて、イスラエルの子らの捧げる十分の一をゆずりのものとして与えます。

18:22 これからはもう、イスラエルの子らは、会見の天幕に近づいてはならない。彼らが罪責を負って死ぬことのないようにするためである。

 これからは、イスラエル子らは、会見の天幕に近づいてはなりませんでした。彼らが罪を負って、死ぬことがないためです。

・「罪責」→罪あるいはその罰。

18:23 会見の天幕の奉仕をするのはレビ人であり、レビ人が彼らの咎を負う。これは代々にわたる永遠の掟である。彼らはイスラエルの子らの中にあって相続地を受け継いではならない。

 レビ人が会見の天幕の務めを果たす。そして、彼らは、世々にわたる永遠の掟として、彼らの咎を負う。そして、彼らは、イスラエルの子らの中で、相続地を持ってはならない。

 レビ人以外の者は、近づくことができません。これは、教会における奉仕の比喩になっていて、その奉仕は、選ばれた者だけが与ることができることを表しています。今日、それは、血筋にはよりません。全ての奉仕は、聖霊により、その賜物にって行われます。それ以外の肉による働きは、価値がありません。監督である長老、教会の執事、すなわち奉仕する者などです。全て聖霊を受け、その賜物を受けた者による働きです。

 彼らは、イスラエルの子らの中にあって、相続地を持ってはなりません。その理由は、次節に示されています。

18:24 それは、イスラエルの子らが奉納物として主に献げる十分の一を、わたしが相続のものとしてレビ人に与えるからである。それゆえわたしは、彼らがイスラエルの子らの中で相続地を受け継いではならない、と彼らに言ったのである。」

 その理由は、イスラエルの子らが奉納物として主に捧げる十分の一を、相続のものとしてレビ人に与えたからです。それで、もう一度、レビ人がイスラエルの子らの中で相続地を持ってはならないと言ったことを繰り返しています。堅く守るためです。

18:25 主はモーセに告げられた。

18:26 「あなたはレビ人に告げなければならない。わたしがあなたがたに相続のものとして与えた十分の一をイスラエルの子らから受け取るとき、あなたがたはその十分の一の十分の一を、主への奉納物として献げなさい。

18:27 これは、打ち場からの穀物や、踏み場からの豊かなぶどう酒と同じように、あなたがたの奉納物と見なされる。

18:28 こうして、あなたがたもまた、イスラエルの子らから受け取るすべての十分の一の中から、主への奉納物を献げなさい。その中から主への奉納物を祭司アロンに与えなさい。

 そして、レビ人には、イスラエル子らによって捧げられた十分の一から、その十分の一を主への奉納物として捧げるように言うように、モーセに言いました。それらは、レビ人の主への奉納物とみなされます。その中から、主への奉納物を祭司アロンに与えるように、と。

18:29 あなたがたへのすべての贈り物のうち、それぞれの最上の部分で聖別される分から主へのすべての奉納物を献げなさい。

 それは、全ての贈り物から、全てのもののうち、最上の部分、聖別されたものを、どんなものでも主への十分の一として捧げさせなさい。

18:30 また、あなたは彼らに言え。あなたがたが、その中からその最上の部分を献げるとき、それはレビ人にとって打ち場からの収穫、踏み場からの収穫と見なされる。

 それで、あなたは、彼らに言うことになる。あなた方すなわちレビ人がその中からその最上の部分を捧げるとき、それは、レビ人にとって、脱穀の物、踏み場からの収穫物とみなされることになる、と。

 

18:31 あなたがたとその家族は、どこででもそれを食べてよい。これは会見の天幕でのあなたがたの奉仕に対する報酬だからである。

 レビ人とその家族は、どこででもそれを食べて良い。なぜならば、それは、会見の天幕でのレビ人の奉仕に対する報酬だからです。

18:32 あなたがたが、その最上の部分を献げるとき、そのことで罪責を負うことはない。ただし、イスラエルの子らの聖なるささげ物を汚して、死ぬようなことがあってはならない。」

 レビ人が、最上の部分を捧げることで罪を負うことはありません。神様がレビ人に与えた物を、さらに捧げることで何も問題ないことを示されました。それは、正しいことであることを示したのです。しかし、イスラエルの子らの聖なる捧げ物を、彼らが死ぬことがないために、決して汚してはならないことを命じました。