創世記34章
34:1 レアがヤコブに産んだ娘ディナは、その土地の娘たちを訪ねようと出かけて行った。
ディナの興味は、その土地の娘たちでした。しかし、ディナは、軽率でした。神を知らない民がどのようなものか知りませんでした。この世に近づけは、この世の危険が待っているのです。
34:2 すると、その土地の族長であるヒビ人ハモルの子シェケムが彼女を見て、これを捕らえ、これと寝て辱めた。
神を知らない民は、このようなものです。ディナの家族は、神を認め、生活していたのです。しかし、この世は、不法です。神に対する恐れがないのです。そのような者の手に簡単に落ちてしまうのです。この例のように、欲望に従って生きている人間たちなのです。そのことは、わきまえておくことが必要です。
34:3 彼はヤコブの娘ディナに心を奪われ、この若い娘を愛し、彼女に優しく語りかけた。
34:4 シェケムは父のハモルに言った。「この娘を私の妻にしてください。」
シェケムは、辱めただけでなく、心奪われ、妻にしたいと父に申し出ました。悪魔は、背後で働き、自分の支配下におこうとするのです。この世のものにしようと働きます。ディナは、そのようなところに興味を惹かれたのです。愚かなのです。
34:5 ヤコブは、シェケムが自分の娘ディナを汚したことを聞いた。息子たちは、そのとき、家畜を連れて野にいた。それでヤコブは、彼らが帰って来るまで黙っていた。
34:6 シェケムの父ハモルは、ヤコブと話し合うためにやって来た。
34:7 ヤコブの息子たちは野から帰って来て、このことを聞いた。息子たちは心を痛め、激しく怒った。シェケムがヤコブの娘と寝て、イスラエルの中で恥辱となることを行ったからである。このようなことは、してはならないことである。
シェケムは、イスラエル家族の中では、決して許されない恥辱となることをしたのです。息子たちは、心を痛め激しく怒りました。
34:8 ハモルは彼らに語りかけた。「私の息子シェケムは、心からあなたがたの娘さんを恋い慕っています。どうか娘さんを息子の嫁にしてください。
シェケムの父ハモルは、息子が彼女を慕っているので、彼女を嫁にしてくださるように願いました。
34:9 私たちは互いに姻戚関係を結びましょう。あなたがたの娘さんを私たちに下さり、私たちの娘をあなたがたが迎えてください。
さらに、互いの婚姻関係を結び、たがいの娘を娶ることを提案しました。
34:10 そうして私たちとともに住んでください。この土地は、あなたがたの前に広がっています。ここに住み、自由に行き来し、ここに土地を得てください。」
そして、その地に自由に行き来し、土地を得てくださいと提案しました。
34:11 シェケムは彼女の父や兄弟たちに言った。「皆さんのご好意を得られるのなら、おっしゃる物を何でも差し上げます。
34:12 どんなに高い花嫁料や贈り物であっても、私にお求めください。おっしゃるとおりに差し上げます。ですから、どうか、あの人を私の妻に下さい。」
シェケム自身は、どのような高額の花嫁量も払うことを申し出ました。彼らは、良い条件を示すことで、ディナとの結婚を求めました。
34:13 ヤコブの息子たちは、シェケムが自分たちの妹ディナを汚したので、シェケムとその父ハモルをだまそうとして、
34:14 答えた。「割礼を受けていない者に私たちの妹をやるような、そんなことは、私たちにはできません。それは、私たちにとって恥辱となることですから。
34:15 ただし、次の条件でなら同意しましょう。もし、あなたがたの男たちがみな、割礼を受けて、私たちと同じようになるなら、
34:16 私たちの娘たちをあなたがたに嫁がせ、あなたがたの娘たちを妻に迎えましょう。そうして私たちはともに住み、一つの民となりましょう。
34:17 しかし、もし、あなたがたが私たちの言うことを聞かず、割礼を受けないなら、私たちは娘を連れてここを去ります。」
ヤコブの息子たちは、姉妹のディナが汚されたことを赦しはしませんでした。彼らは、相手をだまして、復讐を実行しようとしました。
34:18 彼らの言ったことは、ハモルと、ハモルの子シェケムの心にかなった。
34:19 この若者は、ためらわずにそれを実行した。彼はヤコブの娘を愛していたからである。彼は父の家のだれよりも敬われていた。
ハモルとシェケムは、その提案を喜んで受け入れました。特にシェケムに関しては、ディナを愛していたからです。彼がしようとすることに、父も同意しました。彼が父の家でだれよりも敬われていたからです。
34:20 ハモルとその子シェケムは自分たちの町の門に行き、町の人々に告げた。
34:21 「あの人たちは私たちに友好的だ。あの人たちをこの地に住まわせ、この地を自由に行き来させよう。この地は、彼らが来ても十分広いのだから。私たちは彼らの娘たちを妻に迎え、私たちの娘たちを彼らに嫁がせよう。
34:22 次の条件でなら、あの人たちは、私たちとともに住んで一つの民となることに同意すると言うのだ。それは、彼らが割礼を受けているように、私たちのすべての男たちが割礼を受けることだ。
34:23 そうすれば、彼らの群れや財産、それにすべての彼らの家畜も、私たちのものになるではないか。さあ、彼らに同意しよう。そうすれば、彼らは私たちとともに住むことになる。」
ハモルとシェケムは、割礼を受けることを提案しました。そうすれば、一つの民となることができること、そして、彼らの持ち物を共有できることを提案しました。彼らの目論見は、それが自分たちの利益になるということです。
ここでも、悪魔の働きを見ることができます。神を知らない民と一つとなることは、その歩みを損なうことになります。
34:24 その町の門に出入りする者はみな、ハモルとその子シェケムの言うことを聞き入れ、その町の門に出入りする男たちはみな割礼を受けた。
その街の門を出入りする人は皆、二人の提案を受け入れ、割礼を受けました。
34:25 三日目になって、彼らの傷が痛んでいるとき、ヤコブの二人の息子、ディナの兄シメオンとレビが、それぞれ剣を取って難なくその町を襲い、すべての男たちを殺した。
シメオンとレビは、割礼の傷が痛んでいるときに、町を襲い、全ての男たちを殺しました。
34:26 彼らはハモルとその子シェケムを剣の刃で殺し、シェケムの家からディナを連れ出した。
ハモルとシェケムを殺し、ディナを連れ出しました。
34:27 ヤコブの息子たちは、刺し殺された者のところに来て、その町を略奪した。自分たちの妹が汚されたからである。
34:28 彼らは、その人たちの羊や牛やろば、それに町にあるもの、野にあるものを奪い、
34:29 その人たちの全財産、幼子、妻たち、家にあるすべてのものを捕虜にしたり略奪したりした。
そして、息子たちは、その街を略奪し、家畜も、財産も、人も、奪い取りました。
34:30 それで、ヤコブはシメオンとレビに言った。「あなたがたは私に困ったことをして、私をこの地の住民カナン人とペリジ人に憎まれるようにしてしまった。私は数では劣っている。彼らが一緒に集まって私を攻め、私を打つなら、私も家の者も根絶やしにされてしまうだろう。」
ヤコブには、困ったことが起きたのです。彼らの人数では、その地の住民に対抗する力はありませんでした。
34:31 彼らは言った。「私たちの妹が遊女のように扱われてもよいのですか。」
シメオンとレビは、自分たちの正当性を主張しました。ヤコブは、彼らの激しい怒りについては、後に呪っています。正しいものではありませんでした。
しかし、結果的には、彼らを世に引き込もうとする異邦人の働きから完全に離れることになりました。ディナから始まって、この世に引き込もうとする働きは、常にあるのです。そこから聖めらて歩むことが必要です。